$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 森羅万象セミナー 第 22 回 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 時・場所:10/27 (水) 15:00−16:00 理 5 号館 304 講演 : 佐藤春夫 (東北大理教授) 『高周波数強震動波形エンベロープ・インバージョンにもとづく断層面からの 地震波エネルギー輻射過程の推定:1994年三陸はるか沖地震の解析』  地震強震動による被害軽減のためには,特に短周期(高周波数)帯における地震動の予 測が重要である.過去の地震の解析から,震源断層からの複雑な地震エネルギーの輻射, 不均質構造における波動の伝播,そして観測点直下での振幅増幅特性等を定量的に解明す ることが,そのための基礎となる.従来,コヒーレントな波形解析に基づくインバージョ ン法が震源過程の推定に用いられてきたが,1Hz以上の高周波帯では波の位相情報を有効 に利用することが難しく,その適用は困難であった.しかし,高周波地震波動を不均質な 構造の中で散乱された波のインコヒーレントな重ね合わせであると考えると,地震波エン ベロープ形状(包絡波形)はエネルギー輸送理論を用いて精度良く記述される.この考え に基づくと,ダブルカップル型震源に対してS波エンベロープを合成することが出来る. これをもとに,強震記録の波形エンベロープから断層面上におけるエネルギー輻射量の 空間分布と観測点のサイト増幅係数を推定するインバージョン法を構築することが可能 となる.本セミナーでは,1994年三陸はるか沖地震を例に, このエンベロープ・インバージョン法による解析結果を紹介する. 講演についての問い合わせ先:地震火山研究観測センター 村井芳夫(内3553) ==================================================================== M 村井芳夫@北海道大学地震火山研究観測センター _−U−_ 〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 / \ Yoshio MURAI | | Institute of Seismology and Volcanology | @ | Hokkaido University |.. | Telephone:(011)706-3553 y oshio/_rai Fax :(011)726-7240 または (011)746-7404 E-mail : murai@eos.hokudai.ac.jp URL: http://shimpc.sci.hokudai.ac.jp/murai.html ====================================================================