$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 森羅万象セミナー 第 75 回 http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~sinra/ 金川久一氏 (千葉大学理学部地球科学科) 『日高変成岩類の密度・弾性波速度測定値に基づく 「日高地殻」の密度・地震波速度構造,地震波速度異方性と地震波反射特性』 日時: 9 月 30 日 (月) 17:30 -- 18:30 場所: 6 号館 1-03 号室 (セミナー室,低層棟西玄関横) $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ [講演要旨] 日高変成帯主帯は,中期中新世以降の千島弧と東北日本弧との衝突によって, 千島弧側の地殻(ここでは「日高地殻」と呼ぶ)上部約23 kmが日高主衝上断 層に沿 って衝上露出したものと考えられており,日高衝突帯で得られた反射 法地震波プロファイルもこれを支持している.講演では,日高変成帯主帯の主 要構成岩類の密度と弾性波速度の測定値に基づいて,露出した「日高地殻」の 密度・地震波速度構造や地震波速度異方性について議論し,さらに合成した一 次元地震波と反射法地震波プロファイルとの比較に基づき「日高地殻」の地 震波反射特性についても議論する.