# 表題 宇宙科学関連 SuperSINET 技術ミーティング # # 履歴 2002/09/30 小高正嗣 ■ プログラム ・新規接続組への紹介 - 接続の概要を把握する ・現在接続組の報告 - 「まずつなぐ」から「どう使うか」 ■ はじめに SuperSINET 研究部会内訳 ・高エネルギー・プラズマ ・天文・宇宙 ・バイオ ・ナノテク ・GRID ■ 現状報告 ・ISAS - これまでの SuperSINET 接続 - Layer 2 接続 - VLAN の構築が可能 - 新規接続組織とは - MPLS: Layer 3 接続 - SuperSINET ルータを経由, VLAN 構築はできない. - 予算 500 万円 - 一機関あたり 125 万円 ・接続 Policy - 相模原外の ISAS 施設の扱いに準じる - 宇宙研 FW を経由しないリモートログインは許可しない - NIC 2 枚挿しは許容しない. ・接続例: 東大 - データレゼボワール - 物理データ転送プロトコル(たとえば SCSI)を用いたネットワークデー タ転送技術. - 1GBbps バックボーンに対し 900MBbps 程度の帯域を使用. - 転送実験時の転送率 - 経由地のルータの性能に依存する. 一台でも性能の良くないルータがあ るとデータ転送率が大幅に低下する. ・東大接続例(その1): 理学新1号館 - SuperSINET ノード: Cisco Cataryst 12000 - ISAS, KEKx2, GRIDx2 - MPLS(NAOx3, KEK, プラズマ) - 学内 LAN (UTNet 3) - Cisco C6500 を使用, ギガビット化を想定 - 光ファイバは SM8 芯, MM 16 芯 - 理学部新1号館 - SM4 芯, MM20 芯の建物フロア間ネットワーク - 注意点 - MPLS 接続側にはサブネットとルーティングが必要 - ネットワーク機器選定は非常に重要 - スイッチ: パフォーマンスと機能 - NIC : チップセット - ファイバ: MM か SM か(芯径62.5μmはダメ, 50μmを使う), コネクタの選定 ・東大接続例(その2): 星野グループでの具体的な使用例 - 2002年6月末から運用開始 - ネットワーク的には宇宙研の一部 - 研究室内 LAN の 1 つをまるごと宇宙研 SuperSINET に乗せた - 目的 - スーパーコンピュータ計算データを転送, 解析 - 衛星データディスクを NFS マウント, リアルタイムで解析 - 通信速度 - 1 コネクション 64Mbps, 複数で 200Mbps - 問題点 - ハードウェアが高価, 下流は光ファイバ - 全ポート Gigabit 対応は 1,000,000 円 - ホスト名の管理 - DNS サーバが必要, 東大では宇宙研の DNS サーバに登録 - 2 系統の LAN を併用するためのルールが必要 - 既存学内 LAN(UTNet) と SuperSINET は直結しない - リモートログインの方向によって適用されるアクセスポリシーが変わる - NIC の 2 枚刺しはしない ・東大接続例(その3): 尾中グループでの具体的な使用例 - 背景 - ASTRO-F 衛星によって大規模データが得られる - 対話的に大規模データにアクセスできるような環境が欲しい - 運用形態 - VLAN を構築し, 東大構内に宇宙研内サブネット(irnet)の「出島」を作る - 個人は PC を 2 台用意, 別々に使い分ける - セキュリティ - 宇宙研 FW の外からの直接アクセスは禁止 - ポートに挿せばつながる点は問題 - 利用感 - TV 会議システムは使える! ・東北大接続例: - TV 会議システム - SONY 製 PSC-600 を利用 - 7 月から利用開始 - 少人数の会議には有効 - 画像表示は 2 局, アップグレードで 4 局まで - 大人数の会議, 研究会には不向き - マルチスクリーンができない - 大規模データ転送 - 現状の利用は低調 - 将来需要は大 ・天文台接続例 - 利用例 - データベースの相互利用 - 広帯域ネットワーク利用方法の検討 - TV 会議システム - 効果 - プロキシサーバを立てると転送速度は 7Mbos から 150Mbps に向上 - MPLS 接続例 - 大学側で VLAN が使えるかどうかで別 - VLAN が使えないと別途回線が必要になる. - 2 枚挿しマシンを用意しなくても学内 LAN 接続マシンと SuperSINET 接続マシンを共存できる - Layer3 スイッチを導入する ・名古屋大接続例 - Layer2 SW を導入(CenterCom 9006T) - 利用頻度 - TV 会議システムは週1, 2 回 - 学内 LAN と SuperSINET を学内で直結してはいない - データ共有をどうするか ? ・京大 - 2 つの SuperSINET サブネットをもらっている. - Layer2 SW を導入(CenterCom 9006T) 1000BASE-SX(光)から1000BASE-TX(6ポート)にカスケード ■ 新規接続 ・九州大学 - 情報基盤センター内に Layer2 SW を用意 - SuperSINET トラフィックを集約 - 号館間は SM 光ファイバで接続 - 利用目的 - 衛星データアーカイブ, 解析 - TV 会議システム - SuperSINET 接続機関の間でのデータ転送 ・大阪大 - 天文台と専用回線接続済, その経験が生かせた - 予算のあてと物品発注はこれから ■ 現状の問題 想定される課題: 高速データ転送環境を活用するには? - データ転送量で勝負するのではなく, 快適な環境を賢く使う方向で目指す? ・課題(1): 基盤技術の確立 - TV 会議システム - データ高速転送 - GRID ・課題(2): 新規研究手法の開拓 - データ解析のネットワーク対応 - データ共有による分野横断科学 - 高速通信による「スパコンのローカルマシン的運用」 ・課題(3): 研究機会の創出 - セミナー参加, 等 ■ 次回 ・2003 年頭 - 今年度の総括 - 新規接続組の報告 ・予算 - total 500 万円, 一機関 100 万円程度 - 旅費もまだある - 科研費 + 情報研補助