按古於当世
《按古於当世巻四》麁相篇
○角力ずき
爰に兄弟ながら角力ずきありて。いつも角力とさへ聞くと。初日から一日もかゝさず見に行ける。ある時 兄弟ながら角力見て帰り。
夜ねるまで。角力のはなしをして。後には ね所で兄弟が起て。アノ左リへさいた手を こふかせにかうと。
まけハせぬ。イヤそれでハ一躰左リをこふさゝせてハならぬなどゝ。兄弟が蚊屋の中で。
仕方して。とふどふ兄が弟を蚊屋へほふり付ると。そとにて蚊が ワア引
物語・小説に戻る
坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp