案内者
《案内者巻四》

   同二十四日
(中略)
相撲節但廿五日より廿九日迄あり。  日本紀に。垂仁てんわう七ねんにはじめさせたまへるとなり。 諸国の供御人をめしてすまふをとらさしめたまひ。てんし御らんある事なり。くにぐにより相撲人をめさせらるゝを。 万葉に相撲使とあり。主上仁寿殿に出御なり。左右の相撲人。犢鼻のうへにからきぬはかまをきてすまひをとり。 勝負あり。これを内取といふ。廿八日召合といふあり。天皇南殿に出御なる。凡九日に抜出といふあり。 その中の上手をすぐりて御らんあるゆへに抜出といふよし。それ相撲のおこりは。垂仁天皇の御時。当麻のむらに蹶速といひて角をもさきぬるほどの力つよきものあり。 このよしきこしめさせられ。これにつがふべき人をたづねさせたまふに。出雲の国に野見宿禰と申ものはんべるよし奏せり。 すなはちめして相撲を御らんぜられ。野見宿禰ちからまさりにて。蹶速がこしをうちくじきて。ふみころしはんべる。これすまひのはじめとなん。
    汗は滝われてもあふや相撲取

同二十四日…七月二十四日。
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp