文武二道万石通
《文武二道万石通中》
土屋三郎さんきやうが身ぶりハどうだ
まづもん所がきつい 身ハむちやじやわひの
そちがわかしゆならおれハ小山だ
りうさい
それかつたぞ
口おしひ めつそうにまけるの
どつとこな
こんないろこもねへもんだ
まづ…若衆一の科白。
そちが…小山(女形の洒落)の科白。
りうさい…若衆二の科白。
それ…狩野の科白。
口おしひ…若衆三の科白。
どつとこな…若衆四の科白。
こんな…相撲を取る人の科白。
《文武二道万石通下》
茶香いけ花まりはいかいハ文道へ引こまれる ごしやうぎ乱舞つりあミハむりに武へこぢ付るがよい 同し上るりでも義大夫ハ武の方へ引こミぶんごとかとうハ文へ入すハなるまい やうきう小鳥めくりの三ッハ何とかたを付たものだ
やうきうハ弓のじゆへさしつめ武にしるし小鳥はぶふうりうなから文にいたしませふませふ めくりハ行司のもらひか
そこくらあそびのかたがたハ身ふりこわいろすまふけんミなぶへんの内へしるしませう
同じけんでも本けんハ文のばがござります とらけんハ武の事さ
しげただのまハしものいしうすげい助ぬらくらしたいいちいち帳めんかきとめ来る
茶…重忠の科白。
やうきう・そこくら…本田の科白。
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp