| 左 相模 | |
| はるのくるあしたのはらのやへかすみひをかさねてそたちまさりける | |
| 右勝 侍従乳母 | |
| はるはなをちくさにゝほふ花もあれとをしこめたるはかすみなりけり |
| 左 少将君 | |
| つゆをきてあすもみるへき花なれとくれゆくをしきはなのいろかな | |
| 右勝 友則 | |
| ほのかなるおりはわかねと花のいろのきりたちまさる秋のゆふくれ |
| 左 俊頼ヽヽ | |
| かきりありていそきたちぬるいほのうちにたれをたのむのかりしたふらん | |
| 右勝 源定信 | |
| むさしのにたひねするよのさひしきにたのむのかりのなくそうれしき |
| 左勝 小栄人 | |
| ゆく秋の風にみたるゝかるかやはしめゆふ露もとまらさりけり | |
| 右 菅原忠延 | |
| うつしうへはつかのまもなくかるかやのみちよのかすをかそふはかりそ |
| ことのはゝこはくみゆれとすまひくさつゆにはうつる物にそありける |
| 左 皇后宮美作 | |
| ふたはなるねのひの松をひきうゑてはなさく春は君そみるへき | |
| 右勝 匡房ヽヽ | |
| けふよりはねのひのまつをひきうへてやをよろつよのはるをこそまて |