貝おほひ
《貝おほひ》

  十四番
   左     勝云
かゝばやな小舞あふぎの織どの絵
   右      甘入
扇もや折ふし風が吹てきた
  左は。かの孫三郎が。織手をこめし。織ぎぬの。いとしほらしき舞振也。右の句。折ふし風が吹てきたと。 いふ小うた。扇にいひかなへられたれば。あなたのかたへは。からころひやう。こなたの方へは。からころ。ひよつと。 かちまけを。定めかねしは。模陵の手をはなさぬ。扇のかな目もあやに。むくの葉どくさの。みがきぼねともいふべければ。 扇相撲のかちまけなく。持に物定し侍る

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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp