北南
《北南》
扨此中島にかよふは。ほどをへだてたれば。海の浅き所を小さき舟して指てわたる。かのやどりする海士の家に。 ころもはぬぎたれ。はだのまゝ手々に棹さしゆく。女も又物かくしのまゝなれば。采蓮の絵にもかゝる無らいなるすがたは見ず。 おとこは角力にいたくまけたらんなりして。病あるものどもなれば。唯かたはに棹さしたる。又おかし。
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp