崑山集
《崑山集巻第三》蛙
はだかにてすまふ取べき蛙哉 中島内蔵貞
《崑山集巻第五》郭公
なのらぬは下手のすまふか子規
《崑山集巻第六》扇
扇相撲とれるはゆびのまたの哉 山内正泰
(中略)
骨ぐみもつよきはあふぎ相撲哉 々
々…長頭丸。
《崑山集巻第七》相撲
矢といひてなげしすまふやうつぼがけ
すまひ取頼みやかくるちからがみ
羽返しはしきよき小とり遣ひ哉
足を先とるは勧進ずまひ哉
幡磨なげにとるやしかまの勝ずまひ
神の前でなげほうり子の相撲哉 三河吉田清良勝
そり帰る弓や相撲の引出もの 伊藤正賀
声かけてなぐるぞゑいや大相撲 利政
のりがちの相撲はわれのつぎめ哉 江戸住島源左衛門常久
ひざを流す相撲の手もや水車 中島貞
すまひとる節も年中行事哉 吉也
得手物かことりづかひの羽がひじめ 藤田友宣
たがこしをそらすなことりづかひの手高瀬元晴
碁の手かや打こかひたるせき相撲 重宗
下帯の色や赤まが関ずまひ 梶山保友
下帯をしめてや井手の里相撲 同
鐘を月の夜相撲の手やしもくぞり 住田政信
人とわれの相撲はかちもまけもなし 同
なげ打やてんねん礫に勝相撲 道永
足ぶみやひねりずまふの八文字 林鹿
手をとるといへど足取すまひ哉 江戸奥田彦右衛門本包
山雀がへうたんなげの相撲哉 了安寺夕翁
弓取の名乗は鑓かつきずまふ 大坂満成
鬼ともゝ取や六道の辻相撲 長頭丸
《崑山集巻第七》秋扇
秋立てとらぬは扇ずまひ哉
《崑山集巻第八》萩
小また取や萩が下手のすまひ草 同
同…長頭丸。
《崑山集巻第八》秋草
秋のゝの行事はいかにすまふ草
野辺の秋もたつ方ほめんすまひ草
(中略)
合せばや鬼のしこ草すまひ草
(中略)
露につより風によはるやすまひ草
(中略)
野分こそ芝居やぶりのすまひ草 未得
よしをのゝ花なとらせそすまふ草 伊藤平兵衛正賀
風の手を師匠にとるやすまふ草 江戸宗成
(中略)
手をとるや野辺のかづらも相撲草 同
同…長頭丸。
《崑山集巻第十》月
そる月は相撲にかつら男かな 平井延易
《崑山集巻第十一》芋
いもの子や相撲とらねどきぬかづき
《崑山集巻第十二》冬草
すまひ草冬まであるや取おくれ 山田昌長
《崑山集巻第十三》水鳥
いれくびの鴨や波間のすまひとり 伊藤正賀
《崑山集附録廻文部》春草
咲ふまずよけ足あげよすまふ草 勢州冨田広瀬彦三郎兼吉
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp