交肴
《交肴》

  ○角力の札
在郷もの。二三人連で浅草へまいるとて。神鳴門のわき。太神宮の門まへに。大仏殿の富の札をつくづくと見て。 なんと。源三どのヲ。もし。さて。御江戸さあハ。御免角力のゑらい所。こゝさあゑ。まかる道。御蔵まへか。 第六天とやらニも御免角力。それよりこつちらの方。十王堂とやらニも角力の札。また。こゝさあニもといへバ。 うしろから。江戸ものゝなまじやれな男。これ。いなか衆。これハすもふでハ御座らぬ。 富の札で御座るといへバ。かの在郷者。はてさ。すもふも富も。おなじ事さ。はだかに成ッて。とろふとするから
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp