人間一心覗替繰
《人間一心覗替繰》
ねんあけまへのかたつけにハひしやて王手の両てんびんを引かけおのれが心のまよひより心で心がじゆうならずマヅざつと下のとをり
かたかたはいろ男でも金がなしこちらハぶ男でまんとかねがありなるほどまよひそふな代物也しろものなり
女郎
これがほんの両の手にうまひものとやらでざんすいつそめうつりがしてどうもなりいしねへどちらにきめんせふねなどゝ中やのわかいものにいひそふなせりふをいふ
谷風に小の川どつこいどつこい
両ごくかふきや丁へ出すといゝ力もちがたゝけやす
よいからまたとこへまはらぬきやくハくびをながくしてまつてゐる
きやく
こんやハいまいましひきかもめの吉じやうじだアノしんハとけへいつたコウめいつたとなりのきやくハよく口をきくきやく人たアノきやくたらしてたんととろといふ女郎がたんとありやすあいつもそういふてんたろういめへましひしもくてんだコウまた見せつけられちやアおそれいりさけわらひこゑも出ねへスナントよく口がまハるだろふういろううりのせりふにとうがらしうりをしつぽくにしたやうかどうたどうた
物語・小説に戻る
坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp