| 三条殿に。殿北方ならびておはします。御だいまいれり。侍従うちよりまかで給へり。 くにぐにのしやうより。こうきぬこのなどもてまいれり。御いそぎのれうにとて。あやうすものかとりきぬなどおほくたてまつれたれば。 みくしげ殿する人。おまへにて。はからひさだむ。そめぐさ。なにくれのこと。庄々のものどもは。 一条殿にもわかちたてまつり給。おはすることはたえてなければ。御かたがたにおぼしなげき。さまざまにきこえおどろかし給もあれど。 すべてたゞいまは。こと人にものきこえむともおぼしたらず。 |
| いよのほて。にえたてまつる。すわうぢんなどたてまつれり。すまゐどもなどにももたす。 左大将殿には仁寿殿ふぢつぼの御しやうぞくのこと給ふ。これは右大将殿にたてまつり給ふ。こゝにすまひ人らあり。 |
| こゝにみやす所よなどおはします。大将の君。御こひきつれて三でうのゐんへかへり給ふ。 |
| ものきこしめしつゝおはします。きんだちみな。なかのおとゞには。十四の君よりはじめ。 あなたの御はらのわか君たち。みなわたりてすゞみ給ふ。 |
| まどころにけいしたち。いとおほくつきたり。いかにぞ。御ぼにどもはれいのかずさぶらうや。 よしのりいふ。御ぼにははせのよねをおほせにつかはせ。ごげむ。ことしは。わせのよねいとおそきとしなりといふ。 |
| こゝにふぢつぼなかたゞすゞしひめ君ごたち。かずしらずおほかり。大将。なかたゞめす。大将中将の君春宮のきみたち。 左大将の三君さがのゐん女五宮四のみこ。給宮おはします。女御。まかなひのも。たゞのも。ふさにさぶらひ給ふ。 左大将殿のおほぎみ。すべてこの御ぞう。きんだち女たち。さしながら御かたちいときよらなる。 |