夕涼新話集
《夕涼新話集巻の壱》

  息子の理屈
去所の息子。すまふを取。手の骨を折。なんばの骨楼へいて療治し。内へ戻り。母じや人。おれハすまふを取て。 少々筋が違ふた。けふハなんばへいて。りやうじして来ました。ヲヽ。夫ハ源左衛門どのへゆきやらいで。 ヘヽ。むまいわろじやわいの。子共の時てさへ。娘の方へいたもの

《夕涼新話集巻の弐》

  勤かた気
わたしや角力ハ。ツイに見ぬわいな。けふつれてゆきんか。ヲヽこい。と連立ゆきしが。まだ土俵いりまへのほそじずまふ。 ヤツトこゑかけ組合しが。かたずかしにすかせバ。とばとばとはい行。ワアイの声。きやうじ団をあけかける。 どつこい残ッたと立あがり。又とりつく。さじきより。彼女郎。ヲヽひつこ
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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp