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横綱曙引退 長大力士の光と翳 写真帖−稽古−
 四股の量は少なかったが、若い力士への指導は非常に熱心、自分が受けた指導をそのまま伝えていたのであろうか。 寧ろこれが自然の姿のはず。だのに曙以外の横綱大関が稽古を熱心につけたという話は頓と聞こえてこない。 貴乃花はじめどの横綱大関を見ても、この点においては全く期待ができそうにない。大関陣は兎に角大関でいることに精一杯、 武蔵丸も貴乃花も自分のための稽古しかしない。控え力士としての両横綱は土俵上の相撲をもまともに見ない。 貴乃花に至っては、勝負がつかない前から帰りたそうにする。ということは、稽古場でも他人の相撲になぞ、目を配る訳がない。 これでは下位力士に稽古をつけようなんて、まず考えもしないだろう。
平成十年札幌二日目・四股を踏んで構えるが、本土俵では稽古をせず、
サブへ出て琴の若と稽古。
平成十一年札幌初日・新大関出島と右四つに組む。
大関になりたての出島を引っ張り出して胸を出す。
平成十一年札幌初日・同じく新大関出島と稽古。
場内喝采。御大将の曙と目玉の出島がぶつかる。
平成十一年札幌千穐楽・千代天山を寄り切る。
この日は珍しく自分の稽古。考え考え取っている。
平成十一年札幌千穐楽・立ち姿。
この上体と脚のバランス。おまけに尻が小さい。
この体形でよく横綱八年保ったものだ。
平成十一年札幌千穐楽・流汗淋漓。
元気良くこの日も稽古をしていた。
平成十二年札幌・水つけ。
優勝のあとの巡業、それこそ元気一杯。
これから曙ワンマンショーのスタート。
平成十二年札幌・出を待つ。
大体出るタイミングは決まっている。まずは立って待つ。
平成十二年札幌・柔軟。
股割り…とはいっても上体は倒さず。
平成十二年札幌・按摩。
まずは高見盛を使って按摩である。
平成十二年札幌・栃乃花を受ける。
当たらせて押させて突き飛ばす。圧倒的強さに舌を巻く。
平成十二年札幌・高見盛と猛稽古。
この盛り上げが二度と見られないのは、
相撲の未来にとっても、実に残念なことだ。

坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp