はじめに


 東京工業大学理学部地球惑星科学科に惑星科学実験施設(Labolatory for Planeta ry Sciences, LPS)が発足しました(地球惑星科学科年報1994参照)。本施設は東京 工業大学地球惑星科学科により運営されており、国内外の利用希望者にオープンされ ております。

惑星科学実験施設は化学ラボ、ICP-MSラボ、SIMSラボの3つの実験室よ りなり、稼動中の主要分析機器は、セクター型ICP-MS、四重極型ICP-MS、SIMSです。 また、化学実験設備も利用することができます。 これらの機器は圦本研究室所有のも のを移行しました。

本年報は惑星科学実験施設の1年間のアクティビティーと経理お よび次年度の計画などを実験室ユーザーを始め学内外の皆様に報告するものです。昨 年まで発行されていましたTIT Cosmochem Lab ニュースは、実験室の移動と拡張に伴 い本年報に発展的解消されました。これは本施設が所属する地球惑星科学科が誕生間 もないこともあり、日進月歩で成長しているためであります。また、定常的な運営経 費を未獲得であり、運営の組織基盤が脆弱なことも原因しています。ここ数年は名称 等が突然変更され、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、御了解ください。

皆様の ご批判、ご助言、ご助力をいただき、より良い環境で実験研究が行なえるように努力 していこうと考えております。(圦本尚義)


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