はじめに


 本年報は惑星科学実験施設(Labolatory for Planetary Sciences, LPS)の'97年度1年間のアクティビティーと経理および次年度の計画などを実験室ユーザーを始め学内外の皆様に報告するものです。

 昨年度に引き続き,本年度もアラユルニウム・同位体顕微鏡開発が順調に進行しつつあります.今年度は,一次イオン系分析部の導入が完了しました.昨年度の年報で宣言した「大型装置の拡充」から「効率化」に移行についての準備は,徐々にですが,進んでおります.効率化のための目玉の一つである「西3号館(化学実験ラボ・ICP-MSラボ)と石川台2号館(SIMSラボ)に分離した実験施設の統合化」については、化学実験ラボ・ICP-MSラボの石川台2号館への移転の目途がつき,次年度に実施されることになります.もう一つの目玉の「定常的な運営経費の確保」の方は未だ途は険しの状態で,利用者の協力に全面的に依存しております.概算要求等の努力を継続的にしてまいりますので,皆様の側面からの支援をお願いします.

 これからも皆様のご批判、ご助言、ご助力をいただき、より良い環境で実験研究が行なえるように努力していきますので,よろしくお願いします。(圦本尚義)


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