GMT

(The Generic Mapping Tools)


2.折れ線グラフでも描いてみるか(前)

表1. 2次元データの例.
11.000
20.933
30.911
40.867
50.840
60.811
70.790
80.769
90.750
100.750
110.750
120.740
130.723
140.704
150.693
 論より証拠ということで、図の具体例にいきましょう。最初はごくごく簡単な折れ線グラフから。 折れ線グラフを描くには、psxyなるコマンドを使います。これは線でも棒でも丸印でも…とにかく2次元データをプロットするためのコマンドです。 3次元用としてpsxyzってのもあります。なお、オプションの詳細については今回は立ち入りません。

 …と折れ線グラフを描くぞ〜と言ったところで、また2次元データをプロットするんだぞ〜と言ったところで、肝腎な2次元データがないとあきまへん。 というわけで、ここではこんなデータ(表1)を与えることに致します。

 データは揃った、とあらば、コマンドをバシバシやれば図はできます。しかし、この例のような単純なグラフなら兎も角、 もっともっといろいろやりたいという時には、いちいちコマンドを打ち続けるのは馬鹿馬鹿しいってもんです。 なので、(今回は簡単な例なのに)シェルスクリプト(解説はこちらこちら・または後期の情報実験)を書いておきましょう。 まぁ、こんな感じ(たった 5行…)。

#! /bin/sh
# GMT sample Cartesian Linear Projection
gmtset HEADER_FONT_SIZE 20p
psxy -R1/15/0/1 -JX9/6 -Bf1g1/a0.2f0.1g0.1:"Percentage"::."59th Yokozuna Takanosato's Winning Percentage (Sep.1983 - Jan.1986)":WSne -W5/255/0/0 gmtsample01.xyz > gmtsample01.ps
# EOF

 gmtsetというのは、.gmtdefaultsというファイルに存在する環境設定の内容を変更するコマンドです。ここでは、タイトルの文字を20pに設定し直しています(デフォルトでは36pで、あまりにも大きすぎる)。 psxyがメインで、折れ線を描かせます。線の色も、軸の書式も、ラベルもタイトルもみんなこれで指定してしまいます。 表1のデータはgmtsample01.xyz、出力する図はgmtsample01.psというファイル名としました。ということで、実行して図を表示させると…


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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp
作成日 : 2002年 7月 5日