GMT

(The Generic Mapping Tools)


8.じゃ地形はどうなんだ

 GMTは海岸線のデータと陸海を区別するデータを持ち合わせていると既に記しました。では、地形データでも…と思ったら、 地形データはさすがに持ってないんですね。ですが、冒頭に、「計算結果を地図上に乗っけることもできる」旨記しました。 「計算結果」というわけではないにしろ、手頃な地形データ(とカラーパレットファイル)があれば、下のように色塗りできるわけですねぇ。 使ったコマンドは、色塗りのためのgrdimage、右にカラースケールを出すためのpsscale、そして海岸線と海の塗りつぶしのためのpscoastです。 但し、地形データが「経度・緯度・高度」の形態をなした3次元データで与えられたならば、grdimageが読むことのできる形式に変換するために、 色塗りに先立ってxyz2grdを実行する必要があります。

 ここで一つだけ注意を。grdimageは塗りつぶしのツールなので、ある程度図ができてしまってから「忘れてた」とか言ってgrdcontour (options) [Enter]な〜んてことをやると、 それまで出来上がりかけていた図は見事に塗りつぶされてしまいます。作図の順序にはくれぐれもご注意ください。



 ps版はこちら、pdf版はこちら、表示用プログラムはこちら( 9まで共通・スクリプトに対応するGTOPO30切り出しプログラムもあり・但し南緯60度以北のみに対応)。

地形データとしてはGTOPO30を用いた。解説はこちら(特にこちら)・こちら


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坪田 敦緒 / tsubota@ep.sci.hokudai.ac.jp
作成日 : 2002年 7月 5日