フリーウェアな伝統: 

日本の大学一般
幸か不幸か大学での活動はこのような Unix 精神と整合的であった.

          大学領域の情報環境は正統派(?) Unix / Internet の精神をそのま
          ま継承した環境になっていた.

          大学領域は, 研究ネットワーク領域(つまりネットワークの実験場
          であり, 諸々の道具や概念の生成流転, 失敗の蓄積などが期待され
          ている場) としてはじまり, 格安(ただ)で諸々の資源が利用ができる.

          逆に, 大学領域に住んでいる限り少なくと自分のことは自分でやら
          なければならないし, 本当はそれどころか人々が利用できるように
          ネットワークを発展させることを(ただでやるように)要請されてい
          たのである.

          研究ネットワーク時代から安定した教育研究環境の提供サービスの
          ネットワーク時代に入っても, 一部の私立大学を除けば, 
          困ったことに, 人的, 予算的規模はさほど大きくなっていない. 

          民間プロバイダやサービスなら当り前な状況が提供できないのである.