リモートアクセス・ネットワークセキュリティ

  1. 今後, 実技を進めるときのお願い
  2. 実習の前準備
  3. パスワード認証を用いたリモートアクセス
  4. ネットワークセキュリティ
  5. 公開鍵認証を用いたリモートアクセス

0. 今後, 実技を進めるときのお願い

これから先, 実習前には毎回必ず, 以下の 2 つのコマンドを実行して下さい.

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

前者の apt update は, 最新のパッケージのリストをサーバから入手することを意味します. 後者の apt upgrade は, 計算機にインストールされているパッケージのバージョンよりも新しいパッケージが存在した場合, そのパッケージを最新の状態にすることを意味します.
これらはただ単に最新のパッケージを使えるようになるだけではありません. 古いパッケージにセキュリティホールがあった場合, それを修正したパッケージに更新することができます. すなわち, これらの作業を通して最低限のネットワークセキュリティ対策を講じていることができます.
Debian の場合, Debian のホームページにソフトウェアのバグ情報が出ます. そこを読むとどのソフトウェアが更新されているか分かります.
apt というコマンドを用いると, ネットワーク上の指定されたファイル置き場にある最新版の中から, 自分に必要なパッケージだけを自動で選択し, アップグレードしてくれます.

apt の設定ファイル (/etc/apt/sources.list) を見てみましょう.

$  less /etc/apt/sources.list

このファイルには最新ソフトウェア置場の情報が記載されています. 基本的には sources.list にすでに以下のようなパッケージ置き場の情報が記載されているはずです.

deb http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ trixie main non-free-firmware
deb-src http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ trixie main non-free-firmware

また, "linux-image-6.1.0-21-amd64" のようなカーネルイメージと呼ばれるファイルの更新があった場合には OS を再起動する必要があります. カーネルイメージとは OS の中核を担うカーネルの構築に必要なファイルです.

1. 実習の前準備

これから行う実技編では, 以下のように下線が引かれている部分をみなさんに実際に入力してもらいます. 先頭が "$" ならば一般ユーザでの作業, "#" ならば root での作業になります. (以下の例は実際に入力する必要はありません)

$ pwd       
/home/hoge

また以下のように, コマンド入力例に remote, local と書いてある場合があります. remote はリモートホスト (相方の計算機) での, local はローカルホスト (手元の計算機) での作業を意味しています. (以下の例は実際に入力する必要はありません)

remote$ xeyes
local$ ssh -X ***

以降の実習ではこの部分に注目し, どの計算機で作業しているのかをしっかりと区別して取り組んでください. local や remote など, 特に何も書いてないところは, ローカルホストでの作業になります.


[1.1] 隣の計算機の人のアカウントを作成

  1. Debian にログインして言語環境変数 LC_ALL を ja_JP.UTF-8 にし, X を立ち上げる.
    $ export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
    $ startx
    
  2. ターミナルを立ち上げる.
  3. sudo を使って root になる.
    $ sudo -s       
    
  4. 自分達の計算機に, 隣の計算機の人のユーザを作る.
    ユーザの作り方は 最低限 UNIX Iを参照.

[1.2] ssh の設定変更

今回は ssh を用いて様々なデータをリモートホストと通信します. そこで 前回インストールした ssh の設定を少々変更する必要があります. 具体的には,次節で行う X の転送に必要な作業です.

  1. sudo を使って root になる.
    $ sudo -s
  2. /etc/ssh/sshd_configを less で開き, X11Forwarding が yes になっていることを確認する.
  3. # less /etc/ssh/sshd_config
    X11Forwarding yes
      
  4. 次に,/etc/ssh/ssh_config を vim で開き,ForwardX11 の設定を yes に変更し, コメントアウトを外して設定を有効にする. (既に yes となっていたらそのままで良い)
  5. # vim /etc/ssh/ssh_config
    # ForwardX11 no 
    ForwardX11 yes
    に変更.
  6. ssh のデーモンを再起動し, 編集した部分を反映させる.
    # systemctl restart sshd.service


次のページから, 実際にパスワード認証を用いて隣の計算機にアクセスします. 一度, 一般ユーザーに戻りましょう.
# exit



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最終更新日: 2026/06/14 吉川 颯真 更新 Copyright © 2002-2026 inex