2. 本日の課題

  1. DCPAM5 を走らせよう
  2. 本日の課題
  3. 発展編: 更にDCPAMを使うには
  4. 付録1: gpview の使い方
  5. 付録2: make と Makefile
  6. 付録3: ターミナルプレクサ
  7. 付録4: DCPAM に必要な資源をインストールする方法
  8. 付録5: DCPAM をビルドしているとき裏で行われていること

課題内容

作業ログを取りながら大気の季節変化をあらわす図の作成を行い, 作成した図の説明をしてください.

提出物

Moodle に以下のものを提出してください.
〆切 : 2026年7月22日(水) 正午

  1. 作成した図
  2. 作成した図に関する説明・考察 (どのような意図でどのような図を作成したか, 図においてどのような季節変化が現れているか, 生じている季節変化に関する考察などを記載すること)
  3. 作業記録 (作業ログそのものでも, 作業ログを再構成し整理したものでも, どちらでも良い)

Moodle のディスカッショントピックの件名には, 情報実験機番号・自分の名前を記述してください.

注意点

  1. 課題を実施するにあたっては, データを用意する必要があります. 自分で 1 年以上の計算を実施してデータを作成するのが最良ですが, 実技で使用した DCPAM の 3 年計算のデータを用いても構いません.
  2. どの物理量のどのような図を作ると季節変化がよくわかるかをいろいろと検討してください.
  3. 作成した図のどこを見ると季節変化がわかるのかしっかり説明をつけてください.
  4. 作業ログに関しては次の作業ログとはの項目を参考にしてください.

作業ログとは

  1. 作業ログは, 他人 (あるいは 3 ヶ月後の自分) が見てわかるように作業の記録を記載したものです. 作業日時・作業内容・作業にあたって参考にしたもの・作業がうまくいかなかった場合にはその理由の考察などを記載します. ですので, 作業ログは後から作るものではなく, 作業を行いながら書き溜めていくものです. 次の項目作業ログ例に架空の受講生が作成した作業ログの例を示します. 作業ごとにメモをとっています. 参考にしてください.
  2. 作業が完了した後は必要に応じて作業ログを再構成して作業記録ドキュメントを作成しておくと良いです. 作業ログ例を再構成して作成した作業記録ドキュメントを一番下の作業記録ドキュメント例に示します. 作業ログの最後に記載されていた最終的に打ち込んだコマンドを先頭に持ってきてかなり短いものになっています. こうしておくと, 後日でも最終的に使ったコマンドを簡単に探すことができます.
  3. 作業ログをちゃんと作る習慣をつけておけば, 今後も (卒業研究など) 円滑にかつ効率的に作業を進めることができるようになります. 例えば, 以前に行った作業を再度行なうことになった場合でも作業内容を正しく確認することができますし, 失敗した場合でもその内容を記録しておけば失敗を繰り返さないように気をつけることができます.
  4. 一般には, 研究を実施する際には実験ノートあるいはラボノート (参考:本日の一冊) と呼ばれる記録を残すことが強く推奨されています. 作業ログはそのようなラボノートの一部となるものであり, 作業ログを残す習慣と技術を身につけることは理系学生にとっては必須のものです. 上記を参考にして今回は作業ログを作成する練習をやってください.

作業ログ例

以下は, 架空の受講生 (氏名を意地渡正樹とする) が架空の課題に取り組んだ ことを想定して作った作業メモの例です. 本日の課題に取り組む際にもこれと同様の作業ログを作りながら作業してください.
以下に, 先日 (2026-06-20) DCPAM5 を使って生成した計算データを用いて
東西風速の高度変化を説明する図を作成する作業ログを記述する.

1. まずはデータ置き場に行く (2026-06-27)
 $ cd ~ijiwatari/dcpam/dcpam5-exp/Earth-exp/

2. 東西風速の水平分布図の作成

高度変化を調べるのだから, いくつかの sig の値についての図を作れば良い.
まずは試しに sig=0 を試す.
 $ gpview U.nc@U sig=0

しかし, 以下のメッセージが出て図が出ない.
*** MESSAGE (SWDOPN) ***  GRPH1 : STARTED / IWS =  1.

(ruby:380554): dbind-WARNING **: 00:28:35.951: Couldn't connect to accessibility bus: Failed to connect to socket /tmp/dbus-C9NkKr4nmw: そのようなファイルやディレクトリはありません
Reading U.nc@U
*** WARNING (SLZTTL) ***  SPACE FOR TITLE IS NOT ENOUGH.
*** MESSAGE (-CNT.-) ***  PY = 0.0 IS ASSUMED.
*** WARNING (SLZTTL) ***  SPACE FOR TITLE IS NOT ENOUGH.
*** MESSAGE (-CNT.-) ***  PY = 0.0 IS ASSUMED.
*** WARNING (UETONE) ***  CONSTANT ( 0.000E+00) FIELD.
*** WARNING (UDCNTR) ***  CONSTANT ( 0.000E+00) FIELD.
/usr/lib/ruby/vendor_ruby/numru/gphys/gphys_io.rb:388:in `parse_gturl': invalid URL: '[@|/]' between path & variable is not found (RuntimeError)

URL format: path[@|/]varname[,dimname=pos1[:pos2[:thinning_intv]][,dimname=...]]
from /usr/lib/ruby/vendor_ruby/numru/gphys/gphys_io.rb:459:in `open_gturl'
from /usr/bin/gpview:927:in `
' メッセージの意味が意味がまったくわからない... メッセージをそのまま Google に突っ込んでみた. けれど有用な情報が出てこない. gpview コマンドの中を見てみた. $ lv /usr/bin/gpview 中の説明を読んでみたけどやっぱりわからない. 3. 東西風速の水平分布図の作成 続き (2026-06-29) 自分ではわかりそうになかったので inex-2026 メーリングリストで質問した. そしたらすぐに TA の大野寺さんが「コンマ抜けてる」って教えてくれた (資料をよく読め, って怒られもしたけど). 正しいコマンドは以下. $ gpview U.nc@U,sig=0 これで図が出た! 他の sigma の図も描く. $ gpview U.nc@U,sig=1.0 $ gpview U.nc@U,sig=0.5 OK! なんか出た. レポート提出用に画像ファイルを作る. $ gpview U.nc@U,sig=0 --wsn=2 $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_sig0.png $ gpview U.nc@U,sig=0.5 --wsn=2 $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_sig0.5.png $ gpview U.nc@U,sig=1.0 --wsn=2 $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_sig1.0.png これでレポートを提出した! 3. sigma を軸にした図の作成 (2026-06-30) レポートを出したら担当教員の赤木先生からダメ出し. 「これは初期状態の図で値が全部ゼロになってます. 図を見ておかしいと 思いませんでしたか? 作り直してください.」 とか言われた. 電脳大飯店にたまたま VTA の樫野さんがいたので, 時間を指定する方法 (,time=なんとか ってつける) を教えてもらった. あと, sigma を軸にすれば (緯度と経度の値を指定する), 3 枚も図を 作らなくて良いということも教えてもらった. これで以下を実行. $ gpview U.nc@U,lat=0,lon=0,time=1095 おお, すげー. これでレポート用の画像を作る. $ gpview U.nc@U,lat=0,lon=0,time=1095 --wsn=2 $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_time1095.png これで明日レポートの再提出ができそう. 4. レポート再提出... しようと思ったらまた修正 (2026-07-01) レポートを提出する作業していたら, 図を見た TA の羽田さんから, 「特定の時刻の図じゃなくて時間平均をプロットするのが良いよ. あと, sigma を縦軸にした方がわかりやすいんじゃない? オプションを調べてみなよ.」と言われた. 時間平均と軸を変えるオプションを調べるため, gpview コマンドの中を見てみた. $ lv /usr/bin/gpview わかった, 平均は --mean で, 軸変えるのは --exch だ. これで, 以下を実行. $ gpview U.nc@U,lat=0,lon=0 --mean time --exch --wsn=2 $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_meantime.png $ display U_meantime.png おおー! なんか図がきれいになった. これでもう一回レポートの再提出をやった. 5 日もかかった.

作業記録ドキュメント例

以下は上の作業メモを再構成してまとめたものの例です.
# 作成者 : 意地渡正樹
# 作業開始日 : 2026-06-27
# 最終更新日 : 2026-07-01

この文書は, 2026-06-20 に DCPAM5 を使って生成した計算データを用いて
情報実習レポート用の東西風速の高度変化を説明する図を作成した作業記録
である.

1. 実行方法
まずはデータ置き場に行く.
   $ cd ~ijiwatari/dcpam/dcpam5-exp/Earth-exp/

gpview で pdf ファイルを作成.
   $ gpview U.nc@U,lat=0,lon=0 --mean time --exch --wsn=2

ここで
   lat=0,lon=0 で経度 0 度と緯度 0 度を指定
   --mean time で time に沿って平均 (時間平均) をとる
   --exch で縦軸と横軸を交換する
という意味である.

png に変換
   $ convert -rotate 90 dcl.pdf U_meantime.png

2. 作業メモ

2-1 コンマは重要
一番最初に gpview を起動した時 U.nc@U のあとにコンマを入れるのを
忘れていて動かなかった.

2-2 時間指定は重要
時刻の指定とか, 時間平均のオプションつけないとデフォルトで時間方向に
最初のデータ (この場合 time=0) の図を描くらしい. これわからなくて
全部ゼロの図を出して赤木先生に怒られた.

2-3 高度別の図
最初は以下のように高度別の図を描いていた.
   $ gpview U.nc@U,sig=0 --wsn=2
   $ gpview U.nc@U,sig=0.5 --wsn=2
   $ gpview U.nc@U,sig=1.0 --wsn=2
でも上の方法の方がわかりやすいし, 図も 1 枚で済む.
 

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最終更新日: 2026/07/05 石渡 正樹 更新
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