大正七年 北海道帝国大学独立記念歌 1. 都の花を吹く風の 津輕の海をこえくれば 石狩の野辺雪消えて うら若草の香も高く 白雲空に行通ひて 羊の夢ぞ長閑なる 2. さあれ平和の夢の夢 見よ西欧の空の様 怪雲荒び暴風吠え シベリヤ春の色もなく 狂風千里胡砂を捲き 日本海に波高し 3. 今ぞ皇国多事の時 北の守の北州に 護国の子等が学び舎の 弥や栄えゆく喜を 心に永くしるさんと 歌ごゑ高き春今宵 <「藻岩の緑」の譜による>