平成十五年度寮歌 ああグッと 井口拓君 作歌 持田翼君 作曲 (1,2,3,9,10 了なし繰り返しあり) 1. もしも海が酒ならば お前は魚になるという 俺は渚の貝になる 波が来るたび酒を飲む 2. つまみはそうさ俺の脳 酒にとろけた脳みそさ 代わりにお前を盃に 空の頭蓋に酒を注ぐ 3. 明日は泥土に墜ちるとも 今は昇らんはしご酒 美しの盃を重ねては その身月にも届くべし 4. 盃もめぐりて今や今 魑魅魍魎が顔を出す ヤマタノオロチ現れる 大トラ小トラ管を巻く 5. 更け行く夜に浮かぶ月 窓辺にうつる影は今 何をし何をされるのか 月は黙って見るばかり 6. 中天高く日は昇り 今日もマグロの大漁旗 死屍累々の戦場に 兵どもが夢の跡 7. 天の夢から落っこちて 今日は地を這う宿酔 「なぜ繰り返す過ちを」 空しく響くいつもの問い 8. 積んでは崩す盃は 賽の河原の石積みか それでもいつか天に着く その日を信じ盃を酌む 9. とかく憂の多い世を されば払えよ玉帚 積もる芥の流れては 自ずと心開くべし 10. たとえ百年生きたとて わずかに三万六千日 されば尽くさんこの盃を 一日必ず三百杯