平成二十九年度寮歌 不香の花ぞ 冠花君 作歌 佐藤亮君 作曲 (1,2,3 了なし繰り返しあり) 1. 不香の花ぞ柔らかに 霊舞い遊ぶ繊細の 樹間に薫る雪煙 白妙綻ぶ棹透り 蒼空麗しき北の幸 憂き世肴に耽る子ら 枯淡の美にも感激ずや 2. 血潮滴るナナカマド 落葉千々に原始林を抜け 雪の波打つ海原か 振れば残映光なく 枯れ蔓覆うこの寮に 自然に根ざす孤独得て 冬の無情な愛を知る 3. 散ればこそよと小夜嵐 喧騒遠く鎮まりて 銀壷に燃ゆる胸の中も 愁い込めたる赤天も 黙す吹雪に命冴ゆ 厳しき雲海に唯独り 帆立つ遊子馳せし澪