昭和四十四年寮歌 孤独に満てる 山崎芳行君 作歌 服部泰明君 作曲 (1 了あり) 1. 孤独に満てる我が青春に 何時しか遅春も訪ずれぬ まだ萠えやらぬ芝生の上に 一片舞い散る桜花 朝露に濡れ新な寮友と 盃かわす楽しさよ 嗚呼我一人にあらずして 我が青春は寮友とあり 2. 孤独に満てる旅人一人 理想を求めて蝦夷へ来ぬ その彼の人の心知れりや 原始の森に鳴く郭公 寮友と別れて一月経ちぬ 今日懐しき便りあり 嗚呼我一人あらずして 我が青春は寮友とあり 3. 孤独に満てる我が自治寮に 早くも秋の気配あり 夕日に映ゆるポプラの並木 憂愁風に枯れ葉飛ぶ 再び会いぬ寮友と連れ立ち 真理の国を彷徨いぬ 嗚呼我一人あらずして 我が青春は寮友とあり 4. 孤独に満てる我が同胞に 厳冬正に伸し掛り 深雪に埋むる原始の森へ 月光冴かに突差しぬ 冷酒を飲み野心語れば いとど深まる友情かな 嗚呼我一人あらずして 我が青春は寮友とあり