札幌農学校校歌
永遠の幸
大和田建樹氏 校閲
有島武朗君 作歌
納所弁次郎氏 選曲
(1 了あり)

1.
永遠(とこしへ)(さち)
()ちざる(ほまれ)
つねに我等(われら)がうへにあれ
よるひる(そだ)
あけくれ(おし)
(ひと)となしし我庭(わがにわ)

2.
北斗(ほくと)をつかん
たかき希望(のぞみ)
時代(とき)(てら)(ひかり)なり
深雪(みゆき)(しの)
(きよ)節操(みさお)
(くに)(まも)(ちから)なり
(※繰り返し)

3.
(やま)()くとも
(うみ)はあすとも
真理正義(しんりせいぎ)おつべしや
不朽(ふきゅう)(もと)
意気(いき)(あい)ゆるす
我等(われら)丈夫(ますらお)(ここ)にあり
(※繰り返し)

(※)
イザイザイザ
うちつれて
(すす)むは(いま)
豊平(とよひら)(かわ)
(つき)せぬながれ
(とも)たれ(なが)(とも)たれ

(注 有島武郎在学中の明治三十三年の作。
大和田建樹(一八五六 ‐ 一九一〇)は作詞の面で、
納所弁次郎(一八六五 ‐ 一九三六)は作曲の面で、
共に近代日本唱歌史に大きな足跡を残した。)