大正三年桜星会歌
島浪かへる
木原均君 作歌
岩崎直砥君 作曲
1.
島
(
しま
)
浪
(
なみ
)
かへる
北溟
(
ほくめい
)
さして
石狩
(
いしかり
)
の
水
(
みづ
)
末
(
すゑ
)
遠
(
とほ
)
く
霞
(
かすみ
)
のあなた
流
(
なが
)
るヽ
郷土
(
くに
)
に
あけくれなれし
我
(
わが
)
友
(
とも
)
の
學
(
まな
)
びに
集
(
つど
)
ふ
楡影
(
ゆえい
)
の
庭
(
には
)
に
絢爛
(
けんらん
)
の
春
(
はる
)
またおとづれぬ
2.
春陽
(
しゅんよう
)
のもと
下
(
した
)
萠
(
も
)
えそめて
遙
(
はる
)
かなるかな
我
(
われ
)
思
(
おも
)
ひ
無相
(
むそう
)
の
智慧
(
ちゑ
)
を
追
(
お
)
ひ
求
(
もと
)
めつヽ
無明
(
むみょう
)
の
闇
(
やみ
)
をわけ
入
(
い
)
りて
生命
(
いのち
)
の
流
(
なが
)
れ
深
(
ふか
)
くも
進
(
すす
)
む
雄々
(
をを
)
しき
學徒
(
がくと
)
こヽ
北
(
きた
)
にあり