平成七年度寮歌
六華ぞ窓に
宇野直哉君 作歌
永田将人君 作曲
(1,5 繰り返しなし)

1.
六華(りっか)(まど)(きざ)まれる
()()ともされて
(いえ)(いえ)(まち)()るほど
まみえんとすは
迷走(めいそう)()(うい)なる乙女(おとめ)
(にぶ)(ぎん)なる(そら)(した)
(あたた)かき片隅(かたすみ)(もと)むる若人(わこうど)()

2.
時効(じこう)なき戦争(とが)()かれたる
一会(いちえ)(あい)光芒(こうぼう)
時代(じだい)(よど)(しず)むを()つつ
新興(しんこう)(いま)(なに)かを(おも)
()にふる(やなぎ)薄緑(うすみどり)
(きし)()えただよい
しだれて(おと)もなく

3.
(しろ)岩肌(いわはだ)かいなとり
(のぼ)りて(つた)(みず)(しろ)
(おり)しも(いわお)(うるお)()えて
(ひかり)(はな)(かん)()くを()
この灼熱(しゃくねつ)よこの碧水(みず)
たどりこし我等(われら)
(たましい)まで飛沫(ひまつ)せよ

4.
(わか)るる(みち)(かぎ)りとて
(つゆ)けき(くさ)にさし()るも
月日(つきひ)()えてうち(まぎ)れず
(おも)(みだ)るる面影(おもかげ)()
(とも)一言(いちごん)(かる)からず
肝胆(かんたん)(あい)()らしき
月影(つきかげ)燦然(さんぜん)

5.
残照(ざんしょう)(なが)()()けば
(やす)らぎ()ちて(よる)(こえ)
さらば(われ)らが土中(どちゅう)(へき)
その(おも)みこそ出会(であ)いし歓喜(かんき)
(あら)たな一歩(いっぽ)しるしつつ
(わす)るまじ(きよ)
(はな)かなる(あこが)れを