平成二十五年度寮歌
二つの春
丸田潤君 作歌・作曲
(1,2 繰り返しなし)

1.
()りしく(ゆき)(おわ)るを()らず、
(いま)窓下(そうか)には白銀(はくぎん)(まち)
されど陽光(ひかり)日毎(ひごと)()して、
(はる)(おとず)れを(かそ)かに予感(おも)う。
幾許(いくばく)もせず別離(わかれ)(とき)()て、
(ここ)()ごせし()想出(おもいで)となる。
雪上(せつじょう)足跡(あと) ()()()ゆるよに、
巣立(すだ)若芽(わかが)晩冬(ふゆ)(とも)()()く。

2.
残雪(ざんせつ)()かす春風(はるかぜ)()きて、
原始林(もり)(かげ)()ゆる新芽(しんめ)(おど)る。
生命(いのち)鐘声(かね)北都(ほくと)(めぐ)り、
(なが)寒冬(かんとう)(かげ)()()く。
()りし寮友(とも)との月日(おもいで)(むね)にして、
(あら)たなる一年(じだい)(とびら)(ひら)く。
(わか)我等(われら)(あつ)()(たぎ)らせて、
ひたすらに(ただ)青春(いま)(あゆ)みて()かん。