昭和六十二年度寮歌
北斗遙かに
佐久間朗君 作歌
吉田崇君 作曲
(1,2,3,4 了あり)

1.
北斗(ほくと)(はろ)かに(ひろ)がれる
波濤(はとう)(きらめ)水平線(すいへいせん)
(うつ)()天水(みず)(わた)朔風(かぜ)
厳冬(ふゆ)記憶(おもい)(とど)めれど
新緑(しんりょく)(きざ)曠野(こうや)には
(わか)生命(いのち)息吹(いぶき)あり
嗚呼(ああ)季節(とき)芳香(かおり)()
この(きた)大地()
(あら)たなる(ゆめ)()
希望(のぞみ)かなえん

2.
北斗(ほくと)(さや)かに()はるかす
紺碧(こんぺき)(にじ)大空(おおぞら)
(かがや)光彩(ひかり)燦爛(さんらん)
(みじか)盛夏(なつ)(いろど)りて
涼風(りょうふう)そよぐ窓下(そうか)には
(みどり)(したた)原始林(げんしりん)
嗚呼(ああ)季節(とき)(めぐ)()
この(きた)大地()
(あたら)しき情熱(おもい)もて
真理(しんり)(もと)めん

3.
北斗(ほくと)(ゆた)かに(いろ)づける
黄金色(おうごんいろ)大沃野(だいよくや)
充足(じゅうそく)(さそ)黄昏(たそがれ)
(とお)彼方(かなた)見渡(みわた)せば
牧場(まきば)疾走(はし)若駒(わかごま)
荒土(こうど)蹴散(けち)らすその雄姿(ゆうし)
嗚呼(ああ)季節(とき)(みの)()
この(きた)大地()
(あたら)しき(ちから)()
正義(せいぎ)(つら)ぬかん

4.
北斗(ほくと)()てなく(つつ)()
(すさ)()()(もう)吹雪(ふぶき)
(もの)(みな)(うず)()てつかせ
(われ)らが前途(ゆくて)()ざせども
ひたすら(ひら)くその(みち)
放歌(ほうか)笑声(しょうせい)()ゆるなし
嗚呼(ああ)季節(とき)憂愁(うれい)()
この(きた)大地()
(あたら)しき意識(こころ)もて
自治(じち)(きず)かん