How to make realserver?

ストリーミングサーバソフトとして helix server Basic(無償版)をインストールします.最新版は現在(2003/04/15) のところ Helix server 9.0 であるようです.

[1]インストール準備

[1.1]システム要件

Linux 2.4.18 環境において

CPU：Intel 500MHz 以上
メモリ：256MHz(Basic)
空き容量：18MB以上

[1.2]インストーラの入手

以下のURLから最新版(rs901-linux-22libc6-ia32.bin)をダウンロードする. 必要事項は適宜入力する.

http://licensekey.realnetworks.com/rnforms/products/servers/eval/index.html?ulf=b

[1.3]ライセンスファイルの入手

上記で入力したアドレスに,メールに添付する形でライセンスキー

RNKey-Helix_Server-******.zip

が送られてくる.これを ./helixserver/license に保存.

$ gunzip RNKey-Helix_Server-******.zip

(うまく解凍されない場合は Windows で LHASA で解凍してから転送) RNKey-Helix_Serever-*****.lic が同じディレクトリに展開される。
(*) 注意: ライセンスファイルがないと Helix server 9.0 は起動しない.

[1.4]RealServer が利用するポート

デフォルト状態で以下のポートを利用します。

# less /etc/services

554 RTSP 用 
7070 PNA 用 
8080 HTTP 用 
9090 Monitor 用

注意: 既に別のアプリケーションでこれらのポートが使用中（予約済み）だと RealServer は起動しない.そのアプリケーションを終了するか, 代替ポートを用意すること.

[2]インストールの実行

前節の各事項を確認できたら、インストールを開始します。

インストーラを実行可能にする.

$ cp  rs901-linux-22libc6-ia32.bin ./helixserver/
$ cd ./helixserver/
$ chmod u+x rs901-linux-22libc6-ia32.bin

インストーラに execute フラグが立っていることを確認.

# cp -r ~/helixserver/ /usr/local/

ライセンスファイルに read フラグが立っていることを確認.

# cd /usr/local/helixserver/
# ./rs901-linux-22libc6-ia32.bin

Press [Enter] to continue...
ライセンスファイルの指定：/usr/local/helixserver/license/
エンドユーザライセンス契約書内容の確認：Accept
インストール先ディレクトリの指定：/usr/local/helixserver
ユーザ名とパスワードの設定
```
Username[]:nakagami
Password[]:****
```
RealServer 管理画面へのアクセスやエンコーダ接続に必要となるユーザ名、パスワードを入力する.
各listen port の指定
```
  PNM：7070
  RTSP： 554
  HTTP：80
  MMS：1755
  Administrator：17664 (ランダムに決まる)
```
各々の listen port は、後で Administrator や設定ファイルを直接編集することによって変更可能.
設定の確認ここまでに指定してきた設定項目が表示される.よければ[F], 変更したい項目がある場合は[P]を入力して前の画面に戻る.
インストール完了の通知

以上で RealServer のインストールは完了

[3]RealServer の起動と停止

[3.1] 起動

インストールしたディレクトリに移動し、

# Bin/rmserver rmserver.cfg &

[3.2] 起動スクリプト

サーバ起動時に、自動的に helixServer も起動させるようにする.

/etc/init.d/helixserver に以下の起動スクリプトを記述し, 実行許可を与える.

#!/bin/sh
/usr/local/helixserver/Bin/rmserver /usr/local/helixserver/rmserver.cfg &

# chmod 755 /etc/init.d/helixserver

/etc/rc[2-5].d/ の下に, これへのリンクを置く. この数字（2-5）は RUNLEVEL に対応する. 2-5 はマルチユーザモード, 0 は halt, 1 は single user mode, 6 は reboot に対応する.

# cd /etc/rc2.d/
# ln -s ../init.d/helixserver S99helixserver
# ls -al S99realserver
lrwxrwxrwx    1 root     root           08 Oct 20 15:21 S99\
realserver -> ../init.d/helixserver*

# cd /etc/rc3.d/
(RUNLEVEL 3-5 も同様)

このリンクの名前の S に続く２桁の数字（80）が, 起動のタイミングを決定する. 念のため,ここでは99(つまり一番最後に起動する) を指定しておく.reboot して, qmail デーモン群の起動を ps で確認.

[3.3]停止

UNIX 系 OS では、RealServer はスタンドアロンプロセスとして動作する.コマンドラインか起動スクリプトで起動し、kill コマンドで停止する.ps コマンドにより RealServer（rmserver）の PID を所得し

# kill PID

[4]mount point の指定

http://133.50.160.57:16024/admin/index.html

に,ブラウザを使ってアクセスする.

「Server Setup」→「Mount Points」

まず,デフォルトで設定されているRealSystem Contentの Mount Pointを変更する.

/ → /sample/

[Apply] ボタンをクリックし変更を反映させる. 続いて新たなmount pointを作成する.ブラウザ中の＋の文字をクリック

Edit Description ：mosir work 
Mount Point：/
Base Path ： /work/
Base Path Location：local
Cacheable by Caching Subscribers：Yes

と設定すると,/work/以下が / にマウントされ, rmファイルを視聴する際,URLに/work/を書き込む必要がなくなる.

[5] realserver 9.0 のセキュリティーホール対策

2003/08/22 現在 realserver9.0 の Plugin において重大なセキュリティーホールが報告されている. 主な脆弱性は以下の通り. (詳細は http://www.service.real.com/help/faq/security/rootexploit082203.html)

デフォルトでインストールされている plug-in には RTSP プロトコル解析ツールの buffer overflow を悪用するのに使用される可能性がある.
リモートから任意のコードを実行することができる.

そこで以下の Plug-in ファイルを削除し helixserver を再起動する.

/usr/local/helixserver/Plugins/vsrcplin.so.9.0

[5]参考URL

リアルネットワークス,
http://www.jp.realnetworks.com/
リアルネットワークス, MEDIA DELIVERY
http://www.jp.realnetworks.com/products/media_delivery.html
リアルネットワークス, Helix Universal Server 機能比較表, http://www.jp.realnetworks.com/products/servers/comparison.html
リアルネットワークス, 製品価格表,
http://www.jp.realnetworks.com/products/servers/academic_price.html
リアルネットワークス, RealSystem iQ Server 8 インストールガイド (UNIX版) http://service.jp.real.com/help/faq/servers/installguide/rs8inst_unix.html
リアルネットワークス, 必要システム要件
http://www.realnetworks.com/products/server/specifications.html

helixserver のインストール