Debian GNU/Linux kernel 2.4.18 のインストール


ストリーミングサーバのOS として Debian GNU/Linux kernel 2.4.18 を使用します.

[1]ハードウェア構成

[2] インストール用フロッピーの作成

debian kernel 2.4 のインストールフロッピー作成はaxl (島沢管理の計算機)で行う.

[2.1] 必要となるファイルリスト

ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/dists/woody/main/disks-i386/current/images-1.44/bf2.4

から、以下のものをダウンロードする必要があります。

今回はシステムにおいてUltra-ATA 66 を使用するので,それに対応 したパッチがあててあるbf2.4(woody は3.0なのでこれはwoodyでは ない)を利用してインストールを行う.

パッチがあたっているかどうかの判断はkernel_config中に以下の記 述があるかどうかによる.

CONFIG_BLK_DEV_PDC202XX=y
kernel_configはサポートしているデバイスの一覧らしい。base-* はネットワーク上でDLすることになっている. また、

ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/dists/potato/main/disks-i386/current/dosutils/

から、rawrite2.exe をダウンロードする必要がある.

[2.2]ファイルのダウンロード

上記のファイルを FFFTP を用いて取得することにします。FFFTP を起動. すると「ホスト一覧」画面が現れますので、右上の 「新規ホスト」を選択.

とします.

「debian-disk」を選択し,「接続」をクリック.

右側に ftp サーバに置かれているファイル群、左側に自分の計算 機のフォルダが表示さる.右側のウィンドから必要なファイル (driver-*.bin, rescue.bin, root.bin; * には数字が入る)をク リックし,左側のウィンドウにドラッグアンドドロップする.

次に rawrite2 を取得する.1 つ上のディレクトリ (/pub/Linux/debian /dists/potato/main/disks-i386/current")に移動する.そして、 dosutilsをダブルクリック.

右側のウィンドウに rawrite2.exe が表示されるので,それをクリック し、左側のウィンドウにドラッグアンドドロップする.

[2.3]フロッピーの作成

フロッピーを 6 枚,用意する.

MS-DOS プロンプトを起動し(「スタート」-「プログラム」-「アク セサリ」「MS-DOS プロンプト」)、先程ダウンロードしたデータと ツールの置いてあるディレクトリへ移動する.

C:\Windows>cd C:\
C:\Windows>cd "My Documents"
C:\Windows>cd debian
移動したら,

C:\My Documents\debian>rawrite2
RaWrite 2.0 - Write disk file to raw floppy diskette
Enter disk image source file name:
ここでコピーしたいファイル名を入力. rescue.bin をコピーする場合は,
C:\My Documents\debian>rawrite2
RaWrite 2.0 - Write disk file to raw floppy diskette

Enter disk image source file name: rescue.bin
Enter target diskette drive:

すると、コピー先のフロッピーディスクドライブのドライブレターを 尋ねられる.axlでは A ドライブがフロッピーディスクドライブなので a と入力し、 Enter キーを押す。
C:\mydocuments\debian>rawrite2
RaWrite 2.0 - Write disk file to raw floppy diskette

Enter disk image source file name: rescue.bin
Enter target diskette drive: a
Please insert a formatted diskette into drive A: and press -ENTER- :

Number of sectors per track for this disk is 18
Writing image to drive A:. Press ^C to abort.
Track: 79 Head: 1
Done.

するとコピーが始まります。途中で中止する場合は、 Ctrl+C.

上記の要領で、残り 5 個のデータファイルを、1 つずつフロッピーに コピーする.

[3]基本システムのインストール

[3.1] BIOS の設定

電源スイッチを ON にする.

画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.

表示される BIOS設定画面のメニューから, 『BIOS FEATURES SETUP』 を選択し, 『BOOT Sequence』 の項目が 『A, CD-ROM, C』 の順に なっていることを確認する. 設定がこれ以外場合には変更すること.

作業終了後は BIOS 設定画面から『SAVE & EXIT SETUP』 を選択し終了.

[3.2] 起動

rescue ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ, コンピュータを 起動.

「boot:」と表示が出たら (Enter キー)を押す.

「Insert root floppy disk ...」と表示が出たら rescue ディスクを取 り出し, root ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ, Enter.

[3.3] Release Note の表示

Enter.

[3.4] インストーレーションメインメニュー

インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインスト ールを行う. 通常「Next: 」の欄を選択していけばよい. kernel2.4から,インストールメニューでの日本語化が はじまったらしい.そこで言語選択の際に日本語(ja)を 選択する.

[3.4.1] キーボードの選択

まず「Next (キーボードの設定)」を選択/決定し, 「qwerty/jp106: Japan」を選択/決定する.

[3.4.2] ハードディスクのパーティション作成

パーティションを作成するハードディスクを選択する.

Ultra ATA/100 カードに接続された IDE ハードディス クが /dev/hde 及び /dev/hdg として表示される.

ハードディスクを選択すると cfdisk が表示される. この画面では, 十字キーの左右で実行項目(コマンド) の選択を, 十字キーの上下で操作対象となるパーティ ションの選択を行う. (Enter キー)を押すと, 現在 選択中の項目(コマンド)の実行を, 対象パーティショ ンに対して行う.

作成したパーティションは

hde1         /        :5GB
hde2         /swap/   :128MB  *type 82のswapを選択*
hde3         /work/   :75GB

hde1         /bk      :5GB          
hde2         /work.bk :75GB
パーティションを切ったら, パーティション情報をディス クに書き込むためにそれぞれ Write を選択し, すべて書き 込まれたら Quit を選択して cfdisk から抜ける.

[3.4.3] スワップパーティションの初期化

Initialize and Activate a Swap Partitionを選択,実行.

[3.4.4] Linux パーティションの初期化

「Next: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する.

ファイルシステムは全てext3.

「Alternate: Initialize a Linux Partition」を選択 /実行する. /dev/hda2 を選択(OK)します.

マウントポイントの選択は 『ハードディスクのパーティション 作成』 を参照されたい.

[3.4.5] カーネルとモジュールのインストール

インストールメディア を聞かれるので, floppyを選択する. 画面の指示に従ってフロッピーディスクを入れる. ここでは rescue ディスク, driver-* ディスクが要求される.

[3.4.6] デバイスドライバモジュールの設定

以下のモジュールをインストールする. 終わったら次の設定へ .

[3.4.7] ネットワークの設定

「Next: Configure the Network」を選択/決定する. 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には, No を選択する.
入力項目 入力内容
ホスト名: brown
IP アドレス :133.87.45.65
ネットマスク:255.255.255.0
ゲートウェイ: 133.87.45.1
ドメイン名:ep.sci.hokudai.ac.jp
DNS サーバ:1st: 133.87.45.70
2nd: 133.87.45.66
3rd: 133.87.1.11

[3.4.8] 基本システムのインストール

「Next: Install the Base System」を選択/決定.

networkを選択

サーバ名:http://ftp.jp.debian.org/debian (デフォルト) プロキシ:none(デフォルト)

[3.4.9] HDD から OS がブートできるように設定

「Next: Make Linux Bootable」を選択/決定する.

Linux のブートローダである LILO をインストール する場所を聞かれるので, /dev/hda1 を選択する. すると MBR へインストールするかと確認されるので, Yes を選択する. 続いて /dev/hde1の Debian システ ムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yes を 選択する.

「バーチャルIDE デバイスマッピング」はなんだか わからなかったがデフォルトの「はい」を選択.

注意書きのメモ:

liloはローカルユーザに対して強固ではないので,セキュリティを 強化する必要がある.詳しくはliloのmanを読みなさい..

[3.4.10] 起動ディスクの作成

一応作成した.

[3.4.11] システムの再起動

「システムを再起動しますか?」と聞かれるので, Yes を選択する. 自動的にリブートするので, OS がシャットダウンし終わったら, CD-ROM やフロッ ピーは取り出しておく.

[3.5] 再起動後の設定

再起動すると以下の質問が行われる.

[3.6] パッケージのインストール

[3.6.1]apt source

パッケージのインストール画面では, 先ずどのメディア からインストールするかを設定する. ここでは[edit so urces.list by hand] を選択し, 以下を記述する. これ は専攻の FTP サーバからパッケージを ダウンロードしてインストールする場合の設定である.
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian potato main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-jp potato-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-non-US potato/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian dists/potato-proposed-updates/
deb http://security.debian.org/ potato/updates main contrib non-free
設定が終了すると, パッケージのリストをダウンロードし始める.
注:何やら使いづらいエディタが出てくる.
    単語を一くくりにして勝手に改行をしてくる.そう
    いう時は勝手に変えられた行の先頭にスペースを
    入れてから,BSで行をつなげると正常になる.
ダウンロードが終了すると [Add another source.list?] と聞かれるので [NO] を選択する.

「tasksel」を不使用.使用するとlibopenldap-runtimeとか言う ソフトが立ち上がらなくなり,aptが使えなくなる.

パッケージの install が始まる. 途中いくつかのパッケ ージにかんする設定を聞かれる. 『インストール中の設 定の答え方』 を参照し, 適宜答える.

[3.6.2]インストールするパッケージ

サーバにインストールすべきパッケージを列挙する.
cron (毎日(週, 月)決まった時間にソフトウェアを起動する) 
rsync (バックアップに用いる) 
sudo (root のフリができるようになる) 
日本語環境 (locale-ja, man-db-ja, kon2, konfont, jless, jgroff, ja-trans, manpages-ja, lynx-ja) 
日本語文字コード変換 ( nkf ) 
emacs 関係 (emacsen-common, emacs20-dl, emacs20-dl-el, emacs-dl-canna) 
nvi 関係 (nvi, nvi-m17n-canna, nvi-m17n-common) 
canna 関係 (canna, libcanna1g-dev, 等) 
xserver-vga16 (XF86Setup が使えるようにするため) 
xf86setup (X の設定を行ないやすくする) 
Window Manager 関係 (wmaker)
X 用日本語フォント (xfonts-cjk,freetype2) 
xterm, kterm 
ntp (時刻合わせ) 
ncftp 
シェル関係(csh,tcsh) 
dnsutils 
gcc 
bison 
make 
perl-5.005
perl-5.005-suid
libjcode-perl
dpkg-dev
Do you want /usr/bin/ssh_key〜 → no ※構築マニュアルに載っているがエラーが出てインストールできなかったもの
man-db-ja,locale-ja,ja-trans

[3.6.3] アンインストールするパッケージリスト

ae 
ppp関係(ppp, pppconfig) 
nfs-server, nfs-common 
talk, talkd 
fingerd 
xdm 
gpm (コンソール上でマウスが使える. しかし大抵 X Window System の設定で邪魔になる.) 
xmh 
xemacs 
skk, skkinput
インストール最中に幾つか質問される場合があるが, メッセージをきちんと読み, 適切に対処すること. 代表的なパッケージに関する対処方法を 『apt 等インストール中の設定の答え方』 に記述しておく.

[3.7]不必要なサーバの停止

/etc/inetd.conf の編集

discard                stream  tcp     nowait  root    internal
discard                dgram   udp     wait    root    internal
daytime                stream  tcp     nowait  root    internal
daytime        dgram   udp     wait    root    internal
time           stream  tcp     nowait  root    internal
time           dgram   udp     wait    root    internal

smtp 〜
上記の行を全てコメントアウトする.

[3.8]サーバ構築者のアカウントを作成

基本システムのインストールが終った段階でサーバ構築者のアカウントを作成 する.ユーザ登録システム(gate)との兼ね合いからアカウント名はmondo*とする.

uid は40001番台から使用すること.

# adduser --uid 40001 mondo1

[4]gate のインストール

ユーザ管理を簡単化するため gate をインストールする.

http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~gate/


最終更新日: 2002/11/26 島沢竜平 (sryu@ep.sci.hokudai.ac.jp) Copyright © 2002- EPnetFan. All rights reserved.