西山火口




坂道を登り切ると突然視界が開ける。火口がいくつも口を開けている。今も白い噴煙 を上げているものや、底に水を湛えたもの、すでに活動を停止し火口底に灰が堆積し たものなど、大小様々である。この地点はマグマの貫入によっておよそ80m隆起した ため眼下には、虻田町市街や噴火湾が見渡せる。目の前に広がるの荒涼とした大地と 、春の日差しを受けて輝く海そして、今や平静さを取り戻しつつある街並は、強烈な コントラストとなって私の目に映る。


有珠山について
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(写真 / 高橋 こう子, 文 / 中神 雄一)