Date: Mon, 22 Jul 2002 01:37:28 +0900 From: Kazuhiro Mishima To: nakagami yuichi Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCMXMzVjx4NkhNUTI7QDwlNyU5JUYlYBsoQg==?= =?ISO-2022-JP?B?GyRCJEskRCQkJEYbKEI=?= Cc: three@sfc.wide.ad.jp, funya@sfc.wide.ad.jp, soi@sfc.wide.ad.jp X-Mailer: Becky! ver. 2.00.08 北海道大学 中神さま 初めまして。慶應義塾大学 SOI研究グループにて遠隔授業システムの構築運用 を担当しております、三島 和宏(three) と申します。 三川にメールにて質問された件について、システムの構築を行った私より直接 お答えいたします。 nakagami yuichi wrote... >  ライブ授業は我々にとって初の試みであるため必要なノウハウが全くありません。 >  特に音声エコーの問題についてはこれまで直面したことがなく、業者に薦められた >  エコーキャンセラーの導入を考えております。 > > - ASPI Digital 社 EchoFreeTM EF400 > http://www.balcom.co.jp/ef400-1.htm このエコーキャンセラは、SOIの遠隔授業ラックおよびアメリカのどちらかの スタジオに実際に設置されているものと同じです。 もしかして、業者さんというのが、バルコムさんなのであれば、担当の方も 全く同じ方がされているかもしれません。 このエコーキャンセラは、対地に1つずつ設置が必要なタイプですので、必ず 2台いります。エコーキャンセラ回りを業者さんに任せる形で運用を行うので あれば、これについてはすでに指摘されているかもしれません。 > 導入に際して、最低限の知識/情報を持ち合わせた上で判断したいと考えております。 > そこで、SOIで遠隔授業に使用している音声システムについて教えて頂きたいと思い >  連絡しました。出来れば、機材名の他に場内でのスピーカ/マイクの設置位置、ミキ > シングする時の注意点なども合わせて教えてもらえると助かります。  当方の遠隔授業システムにつきまして、次のURLにシステム構成図を置きました。 http://www.threechan.jp/soi/t11v2/ こちらでは、EF400とProtoolsというPCで操作のできるミキサー(本当はDTM用 機材)とマイクのミキシングをするためにもうひとつミキサーを利用しています。 さらに、スピーカーは以前は教室に設置されていたものを利用していましたが エコーキャンセラの効果が十分に得られない可能性があったので、別に設置 しています。(スピーカー自体はPC用の安いものです) 必要最低限の音声環境を実現するためには、EF400とそれにマイクをミキシング する簡単なミキサーとスピーカーさえあれば十分です。 教室の配置は次のような形になっており、各学生の席にてマイクを利用した際に スピーカーから出た音を安に拾ってしまわないように、少しだけ外向きにスピー カを設置しています。 +-------------------+ | screen | | [rack]| | SP | | | | seat seat | | seat seat | | seat seat | | seat seat | | seat seat | | seat seat | +-------------------+ あと、ミキシングの際には必要以上に音量を上げると、せっかくのエコーキャン セラの機能を十分にいかせないでの注意する必要があるのと、エコーキャンセラ 側の(箱を開けて設定しますが、)音量調整をきっちりやる必要があります。 >  又、今回受講する高校生が快適に受講できる環境を提供するために気をつける点 >  などありましたらコメント頂ければと思います。 高校生でも、大学生でも同じですが、映像より音声の方が重要です。 音が大きすぎて割れたり、小さすぎて聞こえないと言ったこと、そして、エコー が起きて気分が悪くなると言ったことがないように音声を見張る人が常にいる ことが望ましいと思います。いなければいないで大丈夫ではありますがね(^^; 今回のプロジェクトの対向地である、鴨方高校は私の出身県にある高校で、かつ、 高校時代にインターネット文化祭をやったときにとてもお世話になった高校です。 その関係もありまして、今回のプロジェクトには大変興味もあり、かつ是非成功 していい例を残していただきたいので、何かわからない点などがございましたら 私(three@sfc.wide.ad.jp)にでもお聞き頂ければ、答えられる範囲で答えたいと 思っております。 大島先生にもよろしくお伝え下さい。 それでは、失礼します。 -- 慶應義塾大学 村井研究室 Educe/STREAM/SOI 研究グループ 三島 和宏