ep_server install

基本システムのインストール

専攻サーバのインストール方法.
注) 参考文献を片手にインストールを行って下さい.

もくじ


  1. 準備
  2. 1.1 用意するもの

    • インストールメディア (1999/09/13 の再構築では「Linux Japan 5, 1999」 付録 CD-ROM を用いる)
    • 何か書き込んであるフロッピーディスク(動作確認のため)

    1.2 確認

    • 外付けデバイス(ハードディスク, DVD)を外す (余分なprobeおよび事故を避ける).

  3. 基本システムのインストール
  4. 2.1. BIOS の設定

    電源スィッチをONにして, 画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら 即座にDELキーを押す. これでBIOSの設定メニューが現れる.

    「BIOS FEATURES SETUP」を選択する.

    「Boot Sequence」の項目がデフォルトでは「A,C」(A: FDD, C:HDDな ので, これはFDDにFDが入っていたらまずそこからBOOTを試み, 無け ればHDDからBOOTを試みるという意味)になっているのを, 「CDROM,C,A」に変更する(これは page up / page down キーで変更できる).

    Escキーによりもとのメニュー画面に戻り, 「SAVE & EXIT SETUP (F10)」 を選択し, Yと答える.

    !注意: この際にただちにrebootするので, Yと答える前に CDROMをドライブに入れておく方が良い.

    2.2. 起動

    CDROMをドライブに入れて起動(上記のBIOSの設定から連続して行って いればそのまま自動的に再起動しているはず).

    boot:

    と表示が出たら enter キーを押す.

    2.3. モニターの選択

    モニターの選択画面が表示される.

    「color」を選択.

    色が変わったら 次へ を選択し続行.

    2.4. Release Note の表示

    Release Note の表示される. 眺めて気分を味わう. Debianの開発者達にに十分感謝した上でExit.

    2.5. インストーレーションメインメニュー

    インストーレーションメインメニューが表示される. 通常トップに表示される Next の欄を選択していけばよい.

    2.5.1 キーボードの選択

    「Next (キーボードの設定)」を選択.

    「jp106」を選択.

    2.5.2 内蔵ディスクのパーティション

    パーティションの切り方 を参考にして, ディスクを分ける. この際ブートフラッグをつけるのを忘れないこと.

    既にパーティションが存在する場合は「delete」で 全て消去し, しかる後に「new」を選択し, パーティションを 新たに作る.

    ※パーテションの設計についての注意:
    swap 領域は作らない. もしも必要となった場合は パーティションとではなくファイルとして管理する.

    2.5.3 swap の初期化

    swap パーティション領域は取らないので,

    「Alternate (スワップパーティションなしで作業を続行)」 を選択.

    Alternate (スワップパーティションなしで作業を続行)の画面の御 託を良く読んで Swap 領域を取ることを推奨されている(No の選択) にもかかわらず Yes を選択. (128 MB もメモリがあれば, よほどのことをしない限りスワップは不要).

    メニューに戻る.

    2.5.4 Linux パーティションの初期化

    「Next (Linux パーティションの初期化)」を選択.
    パーティションの選択 画面でどのパーティションをとるかを聞いて来 るので, /dev/hda1 を選択(OK)する.

    不良ブロックの検索をするか と聞かれるので No を選択.
    (絶対に No にすること. Yes すると1-2時間程かかる ただしディスククラッシュ等の事故の後では Yes としたほうがよい).

    「ルートファイルシステムとしてマウントするか?」と聞かれるの で, Yes を選択.

    メニューに戻る.

    「Alternate: Initialize a Linux Partitions 」を選択.
    /dev/hda2 の初期化を行う.

    ここでも不良ブロックの検索は行わない. 最期にマウントポイントを聞かれるので /home を選択.

    メニューに戻る.

    2.5.5 カーネルとモジュールのインストール

    「Next (カーネルとモジュールのインストール)」 を選択.

    インストールメディア を聞かれるので, 「CD-ROMドライブ」を選択.

    CDインターフェースタイプ を聞かれるので, 「/dev/hdc」を選択.

    「CD-ROMのセット」画面でCD-ROMの挿入を求められるが, 既に挿入 してあるはずなので, そのままリターン.

    「基本システムの圧縮ファイルの選択」画面になるので, 「list」を選択(デフォルトのまま).

    「基本システムの圧縮ファイルのあるディレクトリの入力」画面に なるがデフォルトのままでよいので, そのままリターン.

    インストールが終了すると自動的にメニューに戻る.

    「モジュールのインストール」を選択する.
    net を選択し, ネットワークカードに合う モジュールを選ぶ. (1999/09/08 日現在, 3c59x をインストールすればいい).

    「モジュールのインストール」を選択する.
    fs(Filesystems)を選択し,

    • VFAT fs(windows 95) support
    をインストールする.

    2.5.6 ネットワークの設定

    「Next (ネットワークの設定)」 を選択.

    ネットワークの設定項目に関しては IP list を参照のこと.

    • ホスト名

      「ホスト名の入力」 に対して適宜ホスト名(例 blue)を入力する.

    • ネットワーク接続の有無

      「ネットワークの使用?」 に対して Yes を選択.

    • ドメイン名

      「ドメイン名を入力して下さい.」 に対してFQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp を入力.

    • フルネームの確認

      フルネームの確認を求められるので, Yes を選択.

    • IP アドレスの設定

      「IPアドレスを入力して下さい」に対して, 適宜, IPアドレスを入力.

    • ネットマスクの設定

      「ネットマスクを入力して下さい」に対して, 適宜 ネットマスクの値を入力.

    • ブロードキャストアドレスの設定

      正しく判断して正しい値をデフォルトとして表示してくるの で OK を選択.

    • ゲートウェイアドレスの設定

      「ゲートウェイがありますか? 」に対して Yes を選択.

      通常の正しい値を勝手に表示してくれるので OK を選択.

    • DNS サーバーの引き方の設定

      「DNSサーバの場所」に対して 「他のシステムがサーバになる」を選択.

      DNS サーバーアドレスを聞いて来るので, DNS サーバの IPを入力. 複数のDNSサーバを指定したい場合は, アドレスを空白で区 切れば良い.

    • 全体の設定の確認を要求されるのでチェックして Yes を選択.

    • ネットワークインターフェースの選択.

      「ネットワークインターフェースを選んで下さい.」 に対して「eth0」を選択.

      自動的にメニューに戻る.

    2.5.7 基本システムのインストール

    「Next (基本システムのインストール)」を選択.

    インストールメディア を聞かれるので, 「CD-ROMドライブ」を選択.

    CDインターフェースタイプ を聞かれるので, 「/dev/hdc」を選択.

    「CD-ROMのセット」画面でCDROMの挿入を求められるが, 既に挿入 してあるはずなので, そのままリターン.

    「基本システムの圧縮ファイルの選択」画面になるので, 「list」を選択(デフォルトのまま).

    「基本システムの圧縮ファイルのあるディレクトリの入力」画面に なるがデフォルトのままでよいので, そのままリターン.

    インストールが終了すると自動的にメニューに戻る.

    2.5.8 基本システムの設定

    「Next (基本システムの設定)」を選択.

    • タイムゾーンの設定

      Japan を選択.

    • GMT にするか?

      GMT にするか? と聞かれるので, Y を選択する

      自動的にメニューにもどる.

    2.5.9 HDDからOSがブートできるように設定

    「Next (HDDから直接Linuxを起動できるように設定)」を選択.

    MBRをインストールするかと聞かれるので, Yes を選択.

    /dev/hda1のシステムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yesを選択.

    自動的にメニューにもどる.

    2.5.10 システムの再起動

    起動用FDは不要なので, 「Alternate (システムの再起動)」を選択.

    システムを再起動しますか? と聞かれるので, Yes を選択.

    自動的にrebootされる.

     !注意 このままだとまたCDROMからbootしてしまうので, 再起動 直後にまたBIOSの設定で「Boot Sequence」をC onlyにするか, ま たはCDROMをドライブから抜いておくこと. (ただし, OSがshutdown されるまではCDROMがmountされていて, 抜けないので注意).

    2.6. rootのパスワードなどの設定

    2.6.1 ルートのパスワード設定

    リブートをするとルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する.

    2.6.2 最初のユーザの設定

    同時に最初のユーザを設定するように要求されるが, n を選択する. 後ほど設定する.

    2.6.3 Shadow Password の設定

    Shadow Password を用いるかどうか聞いてくるので Yes (デフォルト)を選択.

    2.6.4 PCMCIA パッケージの消去

    pcmcia-cs を抜くかどうか聞かれるので Yes を選択

    2.6.5 PPP の設定

    PPP(Point to Point Protocol)は必要ないので, no を選択.

    2.7 dselect

    最期に dselect が起動され, パッケージ(ソフトウェア)の インストールに入る.

    「パッケージセレクションの選択をしますか」に対して Yes を選択する.

    セレクション一覧が示されるので, Basic (標準システム) を選択する.
    (注意: Basic に含まれているが, 抜いておいた方がよいものが いくつかあるので, アンインストールするものを参照すること)

    dselect が起動する (dselect の解説は dselect の使い方を参照のこと).
    この段階では, 上記で選択した Basic (標準システム) と リモートログインするための道具(具体的にはssh) だけをインストールする.

    1999/09/08 日現在, 5 台のサーバは 1 つのディスプレーを 共有している状態なので, 複数台のサーバのインストールを 一気に行う為には, 時間の節約とリモートで作業できる 環境の構築が求められる.

    基本システムのインストールの段階では, リモートで作業できる 環境のみを構築する. 残りのインストール作業や設定は リモートで行う.

  5. 参考文献
  6. ・柳原良亮 他 共著
    Debian GNU/Linux 一歩進んだフリー Linux システム, ソフトバンク ISBN4-7973-0754-4
    ・柳原良亮 他 共著
    エーアイムック 200 挑戦! Linux 「Debian インストール編」, エーアイ出版, ISBN4-87193-657-0

LAST MODIFIED
1999 Sep.23

杉山耕一朗
sugiyama@gfd-dennou.org