X サーバの設定


  1. 準備
  2. X サーバのインストール(WWW, Mail のみ)
  3. X の設定
  4. 動作確認
  5. 参考文献

1. 準備

インストールすべきパッケージで挙げられたパッケージがインストールさ れていることを確認する. X サーバに必要なのは

等である. もちろん上記のパッケージと依存関係にあるパッケージも一緒にイ ンストールしなければならないが, dselectapt-get を使ったインストールでは勝手に インストールされている. しかし, WWW, mail サーバで用いられている Intel 815 チップセットの対応する X サーバは Debian パッケージでは存在しない. 次に X サーバのインストール方法を述べる(DNS, NEWS は 3.X サーバの設定 へ )

2. X サーバのインストール(WWW, Mail のみ)

2.1. 準備

Intel 815 チップセットに対応する X を立ち上げるために次のパッケージ をインストールする. 配布先は Intelのサポートページの検索で xfcom, i810 等実行すると出て来る.

見ての通り, RPM パッケージなので RPM パッケージを deb パッケージへ 変換するパッケージもインストールする.

またこの時点で kernel の再構築を済ませておいてもらいたい. なぜなら, I810GTT をインストールして agpgert ドライバを モジュールに組み込む際に kernel のバージョンが違うというエラーが出 て組み込むことができない. kernel の再構築は問題の本質ではないが, とりあえずドライバを組み込むことができることを述べておく.

2.2. I810GTT のインストール

最初に /dev/agpgart ファイルを作成する.

# mknod /dev/agpgart c 10 175

c はキャラクタ型のスペシャルファイルを生成するときに与える引数. 次 に続く数字はデバイスのメジャー番号とマイナ番号.

次のコマンドを実行してrpm パッケージを tar.gz ファイルにする.

# alien --to-tgz
      i810gtt-0.2.4.src.rpm

I810Gtt-0.2.tar.gz が生成される. これを展開する.

   
# tar xfvz I810Gtt-0.2.tar.gz
agpgart.c
agpgart.h
testgart.c
README
Makefile
linux/autoconf.h

agpgart.o を make して, できたファイル(agpgart.o)を/lib/modules ディ レクトリの適切な場所(この場合は misc ディレクトリ)に置く. misc ディレクトリはおそらくないので作らなければならない.

   
# make agpgart.o
# mkdir /lib/modules/2.2.18pre21/misc
# mv agpgart.o /lib/modules/2.2.18pre21/misc/

insmod を行って実際に agpgart がモジュールに組み込まれるか確かめ てみる(# insmod apagart). うまくいくようだったら, 起動時にモジュールを組 み込ませる. 起動時にモジュールを組み込むためには /etc/modules に agpgart を記述する必要がある.

 # vi /etc/modules
 
# /etc/modules: kernel modules to load at boot time.
#
# This file should contain the names of kernel modules that are
# to be loaded at boot time, one per line.  Comments begin with
# a #, and everything on the line after them are ignored.
#vfat
#nls_iso8859-1
#nls_cp437
#nls_cp932
#eepro100
agpgart

2.3.XFCOM-i810 のインストール

alien で deb パッケージ化し, インストールする.

      
# alien --to-deb xfcom_i810-1.2-3.i386.rpm
# dpkg -i xfcom-i810_1.2-4_i386.deb

XFCOM_i810 が /usr/X11R6/bin/ にできるので SVGA にリンクを貼る.

# ln -s XFCom_i810 XF86_SVGA

i815 はフレームバッファアクセスのためにメインメモリの一部を割り 当てなればならない. i815 で必要とするアクセスメモリは 1 M らしい. メモリは 128 M なので lilo.conf の一部を以下のように書き換える.

      
# vi /etc/lilo.conf
(省略)
# Kernel command line options that apply to all installed images go
# here.  See: The `boot-prompt-HOWO' and `kernel-parameters.txt' in
# the Linux kernel `Documentation' directory.
#
  append="mem=127M"
(省略)

lilo.conf の変更をシステムに反映させる.

# lilo

3. X サーバの設定

$ sudo XF86SetupEnter

しばらく待つと, GUI の設定画面が現れる. ここで注意しなければならないこ ととして, マウスの設定が終わるまで、マウスを動かして はいけない点が挙げられる. 例え正しい設定でもマウスが効かなくな ることがある.
XF86Setup の設定値
項目
マウス
プロトコル:   PS/2
デバイス:   /dev/psaux
キーボード
モデル:   Japanese 106 key
レイアウト:   Japanese
モニター
周波数:   High Frequency SVGA, 1024 x 768 @ 70 Hz
カード
カードセレクション(News, DNS):    ATI 3D RAGE PRO (または ATI Mach64)
カードセレクション(WWW, mail):    Intel 740(generic)

▼詳細設定(画面右下のボタンを押すことで設定画面に入れる)
X サーバの選択(News, DNS):   XF86_Mach64
X サーバの選択(WWW, mail):    SVGA
モードセレクション
解像度:   1024x768
色数:   16 bit

設定が終ったら "Done" ボタンを押す. セーブ画面が現れるので, セーブす る.

4. 動作確認

最後に設定がうまくいったか確認するために以下のコマンドを実行する.

$ startxEnter

これで X が上がれば良い.

5. 参考文献




最終更新日: 2001/03/11(村田泰洋) Copyright © 2000 epcore