FTPサーバはその性格上、HDDの交換や増設が必要になる場合が生じる。 ここでは、HDDの増設・交換時に必要なマウントについて書き記す。
ディスクのマウントポイントを確認する. 『ディスク構成』を確認する.
SCSI カード及び SCSI HDD の接続の際には 『ハードウェア組み立ての際の注意』 を確認しておくこと.
HDDにIDE(SCSI)ケーブルがしっかりと接続されているか、 電源ケーブルが接続されているかを確認した後でサーバを再起動する.
dmesg で起動する際に表示されるメッセージを表示する.
$ dmesg | less
メッセージを解読して、新たに接続した HDD が何というデバイス名で BIOSに認識されているかを確認する。
hdc: FX3210S, ATAPI CD/DVD-ROM drive hde: Maxtor 5A300J0, ATA DISK drive hdf: Maxtor 4W100H6, ATA DISK driveという 3行からは、 CD/DVD-ROM drive が hdc というデバイス名で、 Maxtor 5A300J0 , Maxtor 4W100H6 という機種の IDE HDD は それぞれ hde , hdf というディバイス名で BIOS に認識されていることがわかる。
scsi0:A:0:0: Tagged Queuing enabled. Depth 253 scsi0:A:1:0: Tagged Queuing enabled. Depth 253 Attached scsi disk sda at scsi0, channel 0, id 0, lun 0 Attached scsi disk sdb at scsi0, channel 0, id 1, lun 0 SCSI device sda: 35916548 512-byte hdwr sectors (18389 MB) sda: sda1 sda2 SCSI device sdb: 35916548 512-byte hdwr sectors (18389 MB) sdb: sdb1 sdb2からは、二台の SCSI HDD が、sda , sdb というデバイス名で BIOS から認識されていることがわかる。
この節の作業は、HDD 新規購入時および HDD の中身の情報を全て消してしまっても よいときのみに行う。HDD 内の情報を保持したまま、HDD を移植するときなどは 間違ってもこの節の作業はおこなわないこと。
デバイス名 hogehoge のディスクにパーティションを作成する場合、 OS は ディスクを/dev/hogehogeと認識しているので
# cfdisk /dev/hogehoge
とすれば、パーティションを作成できる. 作成するパーティションについては 『ディスク構成』 を参照すること.
新たにできた パーティションに mke2fs を実行し, ファイルシステムを作成する.
# mke2fs /dev/sdb1
# mke2fs /dev/sdb2
"sda"と BIOS に認識された HDD にパーティションを作成したとき、 おのおののパーティションは OS から "/dev/sda1" , "/dev/sda2" などと 認識される。
LINUX においてはハードディスクの1つのパーティションは、 なにかひとつのディレクトリと 1対1対応させることになる。 パーティションと対応させるディレクトリを作成する。
--- 例 ---# mkdir /home/ftp/.hd03# mkdir /home/ftp/.hd04
パーティションを含むデバイス名とディレクトリの対応表である、 /etc/fstabファイルを編集する。
# emacs /etc/fstab
# /etc/fstab: static file system information. # # |
・各フィールドの意味
- /dev/hdg1
  - マウントするハードディスクのデバイス名- /home
  - デバイスのマウント先- ext2
  -ファイルシステムのタイプ (UNIX は ext2 というファイルシステムを用いている. Windows ならば FAT32)- default
  オプション.
- default: 起動時にマウントする.
- dump
 
リブートした後, dfコマンドなどを使ってディスクの状況を確認する.
最終更新日: 2002/03/16 道政広一 | Copyright © 2002 epcore |