ネットワークコンピューティング入門

  1. 実習の前準備
  2. リモートアクセス
  3. セキュリティ対策

2. ssh 入門

[2.1] ssh を用いた遠隔ログイン

ssh を用いて遠隔ログインしてみましょう. ssh は通信内容を 暗号化するので, パスワードを盗まれる危険性が減ります.

初めて遠隔ログインすると以下のようなメッセージが流れます.

The authenticity of host 'nest (133.87.45.28)' can't be established.
RSA key fingerprint is 06:8b:06:eb:2e:7d:62:36:e6:d3:5f:0c:23:0b:fb:a0.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? 
ssh は通信を暗号化する際にリモートホストの「公開鍵(RSA key)」を用いています. そしてこのメッセージは「相手の公開鍵をもらっても良いか?」という 確認にあたります. ですから質問に対して "yes" を返して下さい.

自分のアカウントのあるリモートホストにログインしてみましょう. ローカルホストとリモートホストでユーザ名が異なる場合は, 2 番目の例のようにします.

local$ ssh ***        
< *** にはリモートホスト名を記述
local$ ssh ...@***        
< *** にはリモートホスト名を記述, ... にはユーザ名を記述. 

リモートホストからログアウトする場合は以下のように logout コマンドを実行します.

remote$ logout        
< リモートホストからログアウトします

X を飛ばしたい場合は -X オプションを付けます. ログインした後, xeyes を 飛ばしてみて下さい.

local$ ssh -X ***        
< *** にはリモートホスト名を記述
remote$ xeyes        
< リモートホストで起動した xeyes がローカルホストに飛んできます.

リモートホストにログインした状態で, ファイルを作成します.

remote$ echo "***" > login.txt        
< *** には適当な文字列を入れて下さい. 

[2.2] scp を用いた

scp はファイル転送のために使われるコマンドで, 通信内容を暗号化するという利点があります. 使い方は以下の通りです.

local$ scp ユーザ名@リモートホスト名:ファイル転送元の絶対パス ファイル転送先のパス        

先に作成した login.txt をリモートホストからローカルホストへ転送してみましょう. login.txt はリモートホストのホーム領域に存在するものとし, login.txt をローカルホストのカレントディレクトリ (現在自分のいるディレクトリ)に転送するものとします. その場合は以下のようになります.

local$ scp ...@***:~/login.txt ./        
< *** にはリモートホスト名を記述, ... にはユーザ名を記述. 
local$ cat login.txt       
< 転送されたファイルを見る



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最終更新日: 2002/02/08(杉山耕一朗) Copyright © 2001 inex