情報実習 = 情報実験 2009-07-17


本年度トップへスケジュール表	- 情報実習 - 情報実験第十二回 2009 年 7 月 17 日	学生用資料裏方用資料

本日テーマ

メール配送の仕組み

事前準備内容

情報基盤センターの「webmail」を使えるようにしておくことを inex-2009@ep. で学生に知らせる(石渡)
レポート未提出者に連絡(最終締切 : 2009/07/24 12:00, 安達)
参考文献を探す
事前確認
web メールのリンクを 2 箇所はる(安達)
翌週(07/24)のページを準備する (石渡)

本日の予定

時間	内容	裏方覚書
12:50	スタッフ (教官, TA, 3n マシン管理者) 集合	T.A. の作業プロジェクタ, マイクの準備プロジェクタには inex ホームページ名札をつける. V.T.A. の作業 3n 機でブラウザを起動し inex ホームページを閲覧している状態にしておく. V.T.A. の心得確認, 本日のスケジュール確認担当テーブルの学生の良きお兄さん,お姉さんになってあげる. と, 同時に自分もお勉強すること. 質問を積極的に行う. 第 2 の学生さんの雰囲気で. 担当テーブルの学生の振舞い評価を任せる.
13:00	学生集合, 各グループ毎にテーブルにつく.
13:05	レクチャー(安達) [レクチャー資料] メールサービスの仕組み	基本作戦は去年の時と同じ. 以前にも一度「プロトコル」に関して解説したが, 今回も再度解説する. メールのヘッダを実際に見せてみる. (レクチャーと実技のどちらかで)
13:50	休憩
14:00	実技(安達) [実技資料(準備編)] [実技資料(実践編)] メールサービスの仕組み参考ページ webmail ELMS ポータル	SMTP サーバとして grey を使用. 受信には情報メディアセンターを使用受講者には Web メールを用いて見てもらう. Web メールの使い方のページへリンクをはるなどして使い方を解説できるようにしておく. 携帯のメールアドレスに送るなどはオプションとして… 情報メディアセンターで受け取ったメールのヘッダを実際に見せる.
15:50	質問等の後, 学生解散各マシンの電源を落とす. 使い続けたい場合は EPNetFaN に入ろう. 名札を前のレターケースの中にしまう.
16:00	スタッフ(教官, TA, 3n マシン管理者) 打合せ	教官, TA, 各テーブルの VTA は基本的には必ず出席お願いします.
18:00	EPnetFaN

昨年度反省事項

2009 年度
- mail サービスのレクチャーについて(開始 13:00, 終了 13:42)
  - 字が見えにくかった.
  - 用語の打ち間違いに注意.
  - [補足]MUA, MTA のそれぞれのスライドで絵を貼った方が良かったかもしれない.
  - 世間一般でのメーラのシェアはどんなもんなのだろう?
    - ウェブメールのユーザが増えてきている? その仕組み(プロトコル etc)を調べてみると面白いかも.
  - サーバに直接ログインしてメールを見ることも出来ることを述べておいた方が良い.
  - MTA で現在主流となっているのは postfix? 要調査.
  - [補足]宛先が見つからない場合にエラーメッセージを送信者を返すのも MUA の仕事.
  - メールボックスはメールを置く為のフォルダと考えれば良い.
  - [補足]厳密に言うと, 最近では IMAP も手元にダウンロードすることは可能.
  - [補足]携帯メールの場合, ヘッダを見る為には各企業のサーバにログインしなければいけないらしい.
  - Delivered to は最終的に送られる宛先である.
  - メールの差出人を詐称するのはいけません, と強調すべきである.
  - [補足]MIME は文字エンコード(言語間の変換) を行なう為のソフトウェア.
  - [補足]北大の場合, 10 MB 以上のメールは送れないので注意.
  - [補足]公開鍵・秘密鍵と言っている実態は文字列である.
- mail サービス実技編(開始 13:55, 終了 14:45)
  - 受講者が [2.3] で間違って hoge@... で送ってしまった場合, VTA・TA の人が適宜フォローする.
2008 年度
- mail サービスのレクチャーについて(開始 13:00, 終了 13:55)
  - メールを送信する際, 送信先は厳密に言うと受信側のメールサーバである. クライアントはメールサーバにメールを貰いに(または見に) 行くことになる.
  - メールを送受信する際, ローカルなメールサーバでなく遠隔地のメールサーバを利用することももちろん可能である.
  - ドメイン名はメールサーバを指定するもので, ユーザ名はそのメールサーバの個々人(団体)を指定するもの.
  - メールを受信ボックスに配送するのも SMTP サーバ(サーバソフトという意味では MTA)の仕事.
    - 存在しないユーザにメールが送られてきた際にエラーメッセージを送るのが SMTP サーバであることに着目すると, 受信側の SMTP サーバが送られたメールを受け取っていることが理解される.
  - メール受信(POP の場合)のところの図がやや分かりにくい. 来年作り変えた方が良い.
  - 最近は IMAP と POP について, 機能的に差別化できなくなってきているが, 間違いなく言えるのはプロトコルが異なるということである. どのようなことを念頭に置いたプロトコルなのかを説明すると良いだろう.
  - 壺メールの事例では Message ID が記されていない. 来年以降書いておいた方が良い?
  - 「To :」と「Delivered-to :」に関する指摘があったが, これらについては2007 年度のコメントを参照.
  - 携帯メールでも, メール会社に頼むと経路などの情報も見れるらしい.
  - フィッシング詐欺の手口
    - いかにも本当らしい web サイトの URL を掲載したメールを送信
    - その web サイトに巧みに誘いこんで情報を盗む
  - サーバを構築する際には以下の点に注意.
    - ソフトウェアをインストールすると, サーバ機能が意図せずに入ってしまうことがある. そのような場合, サーバが起動しないように設定するべし (セキュリティの問題から).
- mail サービス実技編(開始 14:05, 終了 15:00)
  - [2.2] サーバへの挨拶 (helo)について
    - blue を lemon に修正.
  - [3.1] メールのヘッダーと本文について
    - 空白行を入れないと見えないはずが見えてしまう...
    - 北大のゲートサーバの仕様か?
    - 注意書きを足しておく.
2007 年度
- mail サービスのレクチャーについて(開始 14:45, 終了 15:38)
  - ISP(プロバイダ)から提供されるメールサービスの例 : 情報基盤センターから提供されるメールサービス, メールソフトを起動して初めて利用できるメールサービス.
  - メールアドレスの @ マークの直後に必ずしもホスト名が来るとは限らない ; [例] : hoge@hokudai.ac.jp
  - 「メール受信(POP の場合)」と「メール受信(IMAP の場合)」の図が分かりにくい.
  - POP について
    - メリット : お手軽に設定できる, 手元にダウンロードできる
    - デメリット : セキュリティが甘い(平文のまま流れる), 複雑な設定が困難
    - 暗号化できる APOP というものも開発されたが, これも完全とは言えないらしい.
  - IMAP について
    - メリット : ネットワークにつながってさえいれば, サーバに見に行くことができる. 家や職場などで PC を使い分けている場合には IMAP が便利.
    - デメリット : 手元に持ってこれない
  - 最近では IMAP でもダウンロードできるようになっている. また POP でも手元に残せるようになってきており, 差異は無くなりつつある.
  - メールヘッダの例で「Delivered to : 」の所と「To : 」の所の宛先が微妙に異なっているのは何故か?
    - 「Delivered to : 」はサーバのホスト名を含み, 「To : 」はサーバのホスト名を含まない. 両者の対応付けをやってくれているのが DNS サーバである. こうすることにより, 普段使用しているメールサーバで障害が起きた時に, セカンダリメールサーバからメールを受け取ることが出来る. どのメールサーバをプライマリにし, セカンダリにするかの設定は DNS サーバの方で行われている.
  - 携帯電話のメールでは電話帳に登録しておくと, 名乗らなくても送信者が分かるが, 通常のメールでは送信者は分からないので, 最初に名乗ることが肝要である.
  - 大きいファイルが添付されたメールを弾くよう設定されているメールサーバが増えてきているので, メールを送る際には注意したい. また, 弾かれてもエラーメッセージが戻ってこないこともしばしばあるらしいので, 要注意.
  - 公開鍵システムのメリット
    - 改竄されたことが分かる. つまり, 悪意のある人が改竄すると, その文書が送信先に届いたときに秘密鍵を使っても開けないと言うことになる. その結果, どこかで改竄が行われたことが分かる.
- mail サービス実技編(開始 15:50, 終了 16:51)
  - web mail の入り口がテキストとは違う (学生用という所から入らないとうまくいかない).
- まとめの話(開始 17:00, 終了 17:16)
  - 特にコメント無し.
2006 年度 (メール配送の回)
- 講義時間: 開始 13:05, 終了 13:35
- 実技時間: 開始 13:45, 終了 14:40
- 実技: [2.1] 空白行をいれなくても, WEB メールの MUA は hello 以下をデータ本文として扱っていた.
- 実技: mail From: 以下に実在しないメールアドレスをを打ち込む学生がいた. joho??@ep.sci.hokudai.ac.jp など.
- 講義, 実技: 送る側が詐称を防ぐ方法 (電子署名) についての内容を加える.
2005 年度(メール配送の回)
- 講義時間: 開始 13:05, 終了 13:50
- 実技時間: 開始 14:00, 終了 14:50
- スパム講義: 開始 14:50, 終了 15:00
- 講義 : 講義編資料の筋の練り直しをした方がよいだろう. 電話を例にしたプロトコルの説明のあとに実際のプロトコル解説がすぐ来なかったことが違和感.
- 実技: [2.1] 空白行をいれなくても, WEB メールの MUA は hello 以下をデータ本文として扱っていた.
- 実技: mail From: 以下に自分の情報基盤センターのメアドを打ち込む学生がいた. joho??@ep.sci.hokudai.ac.jp など. 具体的なメールアドレスを指定した方が良いかもしれない.
- 実技: メールサーバの能力からすればこの程度のメールはあまり付加をかけないよう.
- 実技: メールを詐称したらばれますよっていうことを教えなければいけない.
2004 年度(メール配送の回)
- 講義時間: 開始 13:05, 終了 14:00
- 実技時間: 開始 14:10, 終了 15:00
- 実際にメールを送信する具体例をあげて説明する。
- 説明順を工夫する。内容は十分。
- 項目間の関連を話すとよい。

反省事項(来年度への覚書)

授業終了後反省内容, 実際の時間配分等を書き込むこと

講義編(メール配送の回)
- 時間配分: 35 分間程
- 時事ネタや補足のアドリブが沢山入った (道政/小高) が, 講義資料には入ってない. (小高さんがスパムメールを道政さんに送った, 最新詐欺事情を紹介した, 等)
- 講義資料は大体良い. その年に応じて適宜, 時事ネタを盛り込むと良い.
実技編
- 内容は大体良い. ちょっと内容が少なかったか ?
- 自分の携帯に送ってみたりした. (最近の携帯はヘッダが見えるらしい?)
- 「スパムメールを送ってみよう」という参考資料を作るとよい
- 「ヘッダ部分の解説, 実例」という参考資料を作るとよい
- 練習問題が作れる ? (To: が指定されてないスパムメールがやってくるのはなぜ ?, とか Bcc: って何 ? とか. )
2006 年度 (まとめの回)
- 座学 : 13:05- 13:55
- 連絡 : 13:55- 14:15
- Pier, SSL がこれまでの講義で出てこなかった. 来年度以降は, 講義で触れるべき. (裏方ミーティングログにこのことを書いておいたので, 次回は反映されるはず！)
- 後半の話は図がほしい. むらいさん, かまえさん, はやしさん ( わかかりしころ) の写真とか. 当時を象徴する写真とか. 計算機センターの写真とか. プロジェクト X 調に喋る ?
2005 年度 (まとめの回)
- 座学 : 13:05- 13:40, 連絡 : 13:55- 14:05
- 途中の休憩はなくてもよい??
- Pier, SSL がこれまでの講義で出てこなかった. 来年度以降は, 講義で触れるべき.
- 後半の話は図がほしい. むらいさん, かまえさん, はやしさん ( わかかりしころ) の写真とか. 当時を象徴する写真とか. 計算機センターの写真とか. プロジェクト X 調に喋る ?
2004 年度 (まとめの回)
- 実際の時間は一時間程度.
- スライドの枚数は最適化された.
- 細かい文字が無くなって見易くなった.
- 障害があった時の実例を出す. (HINES がスパム送信サーバ扱い, など)
- 例えを出す際にはなるべく目の前にある人, 物を使うとよい.

テキストなど

■ 書籍

■ 本日の一冊 ■

小泉修著 :
最新図解でわかるサーバのすべて―LAN&インターネット ,
日本実業出版社 ISBN: 4534034598

■ 講義資料 (メール配送の仕組み)

■ 本日の一冊 ■
	小泉修著 : 最新図解でわかるサーバのすべて―LAN&インターネット , 日本実業出版社 ISBN: 4534034598

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2009.07.17 安達俊貴 2009年度版作成