2. telnet を使用した SMTP 体験
[2.1] SMTP サーバへのリモートアクセス
telnet コマンドを用いて SMTP サーバの 25 番ポートにアクセスします.
$ telnet mail.ep.sci.hokudai.ac.jp 25
アクセスに成功したならば, 以下のようなメッセージが表示されます.
Trying 133.50.160.50...
Connected to grey.ep.sci.hokudai.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 grey.ep.sci.hokudai.ac.jp ESMTP
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最後の行は SMTP サーバ ( grey.ep.sci.hokudai.ac.jp) がアクセスを許可 (220) した事を示しています.
[2.2] サーバへの挨拶 (helo)
続けてサーバへ挨拶 (helo) を送り, クライアントの素性 (ホスト名)を名乗ると
サーバが OK (250) の返事を返します.
helo lemon.ep.sci.hokudai.ac.jp
250 grey.ep.sci.hokudai.ac.jp
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[2.3] 送信者の指定
送信者のメールアドレスを mail from: で指定します.
mail from:hoge@ep.sci.hokudai.ac.jp
250 ok
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[2.4] 送信先の指定
送信先のメールアドレスを rcpt to: で指定します.
rcpt to:xxxxxxxx@ec.hokudai.ac.jp
250 ok
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"xxxxxxxx@ec.hokudai.ac.jp" のところには自分の情報基盤センターの
メールアドレスを入力します.
[2.5] 本文の作成と送信
data と入力するとサーバからどうぞと返事が返ってくるので好きなだけ本文を入力します.
本文入力を終了するにはピリオドだけの行を入力します.
Hello!!
This is test mail.
.
250 ok 1106822056 qp 28696
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ok の返事と共にメールが送信されます.
それでは, web メールの受信確認をして, このメールが来ているかどうか確認し
てみましょう.
[2.6] 接続終了
quit を入力するとサーバの接続を切る事ができます.
quit
221 grey.ep.sci.hokudai.ac.jp
Connection closed by foreign host.
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ここまでが SMTP 通信の一連の流れです. 体験してみてわかったと思いますが,
メールを一通送るにしても非常にめんどくさいですね.
実際にメールを送信するときはこの作業を MUA, すなわちメーラーが陰でやって
くれています. MUA は意外に働き者なのです.
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