ssh を用いて遠隔ログインしてみましょう. ssh は通信内容を 暗号化するので, パスワードを盗まれる危険性が減ります.
自分のアカウントのあるリモートホストにログインしてみましょう.
local$ ssh hoge@192.168.16.1** |
< ** には情報実験機番号(2桁)を記述. ローカルホストとリモートホストでアカウント名が同じ場合は「hoge」の部分を省略できます. |
初めて遠隔ログインすると以下のようなメッセージが流れます.
ssh は通信を暗号化する際にリモートホストの「公開鍵(RSA key)」を用いています. そしてこのメッセージは「相手の公開鍵をもらっても良いか?」という 確認にあたります (公開鍵方式の暗号化については後日のメール配信システムのレクチャーを参照してください). ここでは質問に対して "yes" を返して下さい.The authenticity of host 'nest (133.87.45.28)' can't be established. RSA key fingerprint is 06:8b:06:eb:2e:7d:62:36:e6:d3:5f:0c:23:0b:fb:a0. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
リモートホストにログインした状態で, ファイルを作成します.
remote$ echo "remote_command_test" > test.txt |
作成したファイルが正しく作られているか確認してみてください(ls, cat, less などを使う).
リモートホストからログアウトする場合は以下のように logout コマンドを実行します.
remote$ logout |
< リモートホストからログアウトします |
リモートホストからローカルホストへ X クライアント (アプリケーションの一種. X window system については次回参照) を「飛ばしたい」, つまりリモートホストで起動した X クライアントをローカルホスト上に表示させたい場合は -X オプションを付けて ssh ログインします. ログインした後, X クライアントの一つである xeyes を飛ばしてみて下さい.
local$ ssh -X hoge@192.168.16.1** |
< ** には情報実験機番号(2桁)を記述 |
remote$ xeyes |
< リモートホストで起動した xeyes がローカルホストに飛んできます. ctrl + C で終了できます. |
scp はファイル転送のために使われるコマンドで, ssh プロトコルを用いて通信内容を暗号化するという利点があります. 使い方は以下の通りです.
local$ scp ファイル転送元の絶対パス ファイル転送先の絶対パス |
リモートホスト -> ローカルホストまたはローカルホスト -> リモートホストのいずれも可能です.
リモートホストを指定する際は
アカウント名@リモートホスト名:ファイルの絶対パス
という書式で指定します.
先に作成した test.txt をリモートホストからローカルホストへ転送してみましょう. test.txt はリモートホストのホーム領域に存在するものとし, test.txt をローカルホストのカレントディレクトリ (現在自分のいるディレクトリ)に転送するものとします. その場合は以下のようになります.
local$ scp hoge@192.168.16.1**:~/test.txt ./ |
< ** には情報実験機番号(2桁)を記述 |
local$ cat test.txt |
< 転送されたファイルを見る |
--お暇な方はどうぞ--
みなさんが情報基盤センターの情報端末からログインしている情報基盤センター の計算機へは, ssh を使ってログインすることが可能です.
[2.1]で学んだ手順で情報基盤センターの計算機へログインしてみましょう.
local$ ssh user@ap.ec.hokudai.ac.jp user's password: ******** |
< |
うまくログインできたら ls
などを使ってファイルのリストを
見たり, ディレクトリを移動したりしてみてください. こうして情報実験機から
情報基盤センターの計算機へ入り, 作業を行うことができます. ssh ができるな
らば基盤センターの情報端末に限らずアクセスできるのです.
最終更新日: 2011/07/06 高橋 康人 | Copyright © 2011 inex |