これから先, 実習前には毎回必ず, 以下の作業を実施して下さい.
前者の apt-get update は, 最新のパッケージのリストをサーバから入手することを意味します.
後者の apt-get upgrade は, 計算機にインストールされているパッケージのバージョンよりも
新しいパッケージが存在した場合, そのパッケージを最新の状態にすることを意味します.
これらはただ単に最新のパッケージを使えるようになるだけではありません. 古いパッケージにセキュリティーホールがあった場合, それを修正したパッケージに更新することができます.
すなわち, これら作業は最低限のネットワークセキュリティ対策を講じていることを意味するのです.
これから行う実技編では, 以下のように下線が引かれている部分をみなさんに実際に入力してもらいます.
先頭が "$" ならば一般ユーザでの作業, "#" ならば root での作業になります.
また, 以下のようにシェルに remote, local と書いてある場合があります.
remote はリモートホストでの, local はローカルホストでの作業を意味しています.
remote$ xeyes
|
local$ ssh -X ***
|
[1.1] 隣の計算機の人のアカウントを作成
- Debian にログインして言語環境変数 LC_ALL を ja_JP.UTF-8 にし, X を立ち上げる
- ターミナルを立ち上げる
- sudo を使って root になる
- 自分達の計算機に, 隣の計算機の人の分のユーザを作る
ユーザの作り方は
最低限 UNIX 1を参照
[1.2] ssh の設定変更
今回は ssh を用いて様々なデータをリモートホストと送受信します.
そこで 前回インストールした ssh の設定を少々変更する必要があります.
- sudo を使って root になる
/etc/ssh/sshd_config
を編集するため, vi を起動
# vi /etc/ssh/sshd_config
|
- X11Forwardingの設定を yes に変更し, コメントアウトを外して設定を有効にする. (既に yes となっていたらそのままで良い)
# ForwardX11 no → ForwardX11 yes
- ssh を再起動し, 編集した部分を反映させる.
# /etc/init.d/ssh restart
|
>> 次ページへ