情報実験機へのSSH接続

  1. 1. ソフトウェアの起動
  2. 2. SSH接続の方法
  3. 3. 本日の課題:情報実験機にコマンドを送ってみよう

前回作成したSSH鍵を使用して理学部8号館にある情報実験機にリモートログインしてみましょう.情報実験機には前回皆さんが課題として送ってくれた 公開鍵を登録したアカウントを既に作成してあります.今後の実習では,今回紹介する方法で情報実験機のそれぞれのアカウントにリモートログインし, 作業を進めていくことになりますので,実習を進めていくうえで分からないこと等があったらzoomやメーリングリストでどんどん質問してください.

打つべきコマンドはどのOSでも基本的に一緒です. これはどのOSにもSSH接続を行うために似たようなソフトウェアがインストールされているからです.では具体的な手段を説明していきます.

1. ソフトウェアの起動

まずはSSH接続を行うためのソフトウェアを立ち上げます.Windowsの場合はコマンドプロンプトを,Macの場合は"ターミナル.app"を立ち上げます. 立ち上げ方は前回の資料を見てください.立ち上げたウインドウに以下のコマンドを入力していきます.今回使用するコマンドはWindowsでもMacでも ほとんど同じです.プロンプトは基本的に"$"で説明しますので,Windowsを使用している人は">"だと思ってください."$",">"自体はコマンドの入力待ちであることを示す文字なので,入力する必要はありません.

2. SSH接続の方法

SSH接続を行います.コマンドの書式は以下の通りです.
$ ssh hoge@hostname
これは,"hostname"に存在するアカウント名"hoge"にSSHを使ってログインしますよ,という意味です.今回接続するホスト名とアカウント名についてはmoodleを確認してください.このコマンドを打つと,以下のような文章が返ってきます.

$ ssh hoge@hostname
The authenticity of host 'hostname' can't be established.                                                                      
RSA key fingerprint is ***************************************.      
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? 
ホスト名(情報実験機名)"hostname"やRSA key fingerprintは実際にはこの例と異なります.これは,接続しようとしているリモートホストが本当に正しいホストなのか?ということを確認する画面です.RSA key fingerprintはリモートホストが持つ指紋のようなもので,本来は予め接続先の指紋を把握しておく必要があるのですが,今回は表示された指紋が正しいものであると信頼して,そのまま"yes"を入力し,Enterキーを押します.

上手く接続できると,以下のような入力待ちの画面になります.これは情報実験機のOSであるDebianの標準的なコマンド入力待ち画面です. つまり,皆さんの手元の計算機のコマンドプロンプトは今や情報実験機の入力画面であり,そこに入力したコマンドや 処理の結果は情報実験機が処理した結果,ということになります. Debianとはどのような特徴を持ったOSなのかは次回詳しく説明します.
hoge@johoXX $ 

3. 今回の課題:情報実験機にコマンドを送ってみよう

先程までの作業が問題なく済んでいれば,皆さんのコマンドプロンプトは情報実験機と接続され,操作するための窓口となっています. ここで以下のコマンドを入力し,その結果のスクリーンショットを撮影し,suuにアップロードした後,そのURLをレポートの参考URL欄に 記載してください.スクリーンショットを撮影する際には,プライバシーに十分注意してください.スクリーンショットの撮影方法が分からない場合は,zoomやメール等で聞くか,各自で調べてください.
$ ls -a

なお"ls -a"はそのディレクトリに存在するファイルやディレクトリの一覧を表示するコマンドです. 本文には前回と同じく作業の際に躓いたことや, 分かりにくかったことがあれば書いてください.レポートタグは "[2020]2. SSH接続"です. また, 作業が終了した後は以下のコマンドを打ち, 情報実験機からログアウトしましょう.

$ exit

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最終更新日: 2020/05/20 杉山 玄己 作成 Copyright © 2002-2020 inex