最低限 Unix / Linux [I]

発展. ルートディレクトリにある主なディレクトリ

必修

  1. アカウント作成とログイン, ログアウトの作法(2020年度は実施しません)
  2. Unix の代表的なコマンド
  3. ファイルとディレクトリ
  4. パーミッション

発展

  1. ユーザー情報に関するファイル
  2. ルートディレクトリにある主なディレクトリ
  3. パーミッション付録

[6.1] ルートディレクトリの直下に存在するディレクトリの役割

ここで説明するディレクトリは root のみが編集できるディレクトリが置かれており,一般ユーザーである皆さんは編集できません. しかし,みなさんが計算機を管理するときにこれらのファイルの役割を知らなければ不都合が生じるでしょう. ですから以下の表を見て,皆さんが計算機を使うときにどのようなファイルが動いているかなどを把握しましょう.

"/" (ルートディレクトリ) にあるファイルの一覧を見てみましょう.

$ ls /       

参考として "/" (ルートディレクトリ) にある主なディレクトリの一覧を示します.

/ 直下に存在するディレクトリの役割
ディレクトリ名 意味
/root 計算機管理者(root)のホームディレクトリ
/boot 起動時に読み込まれるカーネル等が置かれます.
/dev Linux では, ハードウェアもファイルとして扱われます. ここにはそれらのデバイスファイルがまとめられます.
/etc 各種の設定ファイルや, 起動時に実行されるスクリプト等が置かれます.
/home ユーザー毎のホームディレクトリが置かれます.
/lib /bin, /sbinなどが使う共有ライブラリが置かれます.
/mnt 一時的なマウント用ディレクトリです. CD-ROM 等をマウントするとデフォルトディレクトリが作られます. (/mnt/cdrom)
/proc カーネルの動作情報を示す, 特殊なファイルが置かれます. それらのファイルは, 全てカーネルが作成する仮想ファイルで, カーネルの機能を制御する目的にも使われます. ハードディスク空間は一切消費しません.
/bin 各種のコマンドで, バイナリ形式の実行ファイルが置かれます.
/sbin システム管理用コマンドの実行ファイルが置かれます.
/tmp 一時的なファイルの保管場所(一定期間アクセスが無いと削除されます)
/usr カーネルソースを含め, 多くのソフトウェアがここに入ります.
/var ログファイル(システムの情報が書き込まれるファイル) などの頻繁に更新されるファイルが置かれます.

上記のディレクトリの内, 一般ユーザが使用できるのは /home/(ユーザ名)/ のディレクトリで, それ以外はシステムが使う領域になっています.

>> 次ページへ

情報実験第二回のページへ戻る

最終更新日: 2018/04/16(村橋究理基) copyright © 2000-2018 inex