この文書は 2025 年度前期の情報実験の開講にむけて, 3n+1, 3n+2 機材に Debian GNU/Linux 12.10 (bookworm) をインストールし, 受講生の実習環境を構築するための手引である. OS インストール回の画像として流用できるよう, 画面遷移ごとにスクリーンショットを欠かさず保存しておくこと!
USB のデバイス名を調べる (ここではデバイス名を /dev/disk1 であるものとする).
$ diskutil list
一度, USBメモリをアンマウントする (Resorce Busy を防ぐため).
$ diskutil umount /dev/disk1
isoファイルのあるディレクトリ下で以下の打鍵し, USBメモリに焼く (数分待ちます).
# cat debian-12.10.0-amd64-netinst.iso > /dev/disk1
(※ 焼き上がりの際, 「ディスクが読み取れません」等のメッセージが表示されるが, Mac で読み取れないという意味で, Debian をインストールする上で問題はないので, 適切な方法で USBメモリを抜いて構わない.)
インストーラを入れなおしたい場合, USB メモリの初期化を行う.
# fdisk /dev/sdb
Command (m for help): d Partition number (1-2): 1 Command (m for help): d
Command (m for help): n
Command (m for help): t Hex code (type L to list codes): b
Command (m fot help): w
以下のコマンドを打鍵し, USBメモリに焼く (これには数分ほどかかることがある).
# cat debian-12.10.0-amd64-netinst.iso > /dev/sdb # sync
「Japanese 日本語」 を選択
「日本」を選択
「日本」を選択
アーカイブミラーの設定がうまくいかない場合は, 筐体に接続しているLANケーブルをもう一つの方につなぐ.
「標準システムユーティリティ」のみを選択
インストールが終了したら, USBメモリを抜き取り, 再起動.
スクリーンショットは /var/log/installer に保存されている.
2025 年現在,Debian 系では apt-get ではなく apt が推奨されているのでこれを用いる.
$ export LC_ALL=C $ su passward: # apt update
デフォルトの設定だと/sbinのパスが通ってないため, .bashrcに以下の文を追加する.
# vi ~/.bashrc
export PATH=$PATH:/sbin
.bashrcを読み込む
# source ~/.bashrc
教育的観点からデフォルトの言語設定を英語にしておく.
# dpkg-reconfigure locales
↓キーで選択し, [en_US.UTF-8]に [Space] キーでチェックを入れ [Enter] キーで次の画面にいく.
[*] en_US.UTF-8 UTF-8
次の画面でシステム標準の環境変数として設定するデフォルトロケールを尋ねられるので「C.UTF-8」を選択し [Enter]キーで終了する.
言語設定を反映するために一度再起動する.
# reboot
# apt install openssh-server
デスクトップ環境として Xfce を導入する. また, CUI ログインができなくなるのを防止するため, lightdm を停止する.
# apt install x-window-system-core xserver-xorg xfce4 # systemctl disable lightdm.service
StretchにおいてXfce4を使うと, 画面がスリープした際に復帰できない問題があったため, Xの設定を変更する ([inex-ml 4458]参照). 設定変更はstartxを実行していない状態で行う.
/etc/X11/xorg.conf が存在しない場合, 以下のコマンドで生成する. このとき, xorg.conf.newが生成されるディレクトリはrootディレクトリであることに注意する. (存在する場合は不要だが, 以後の作業のためにxorg.confのバックアップをとること).
# Xorg -configure # cp /root/xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf
/etc/X11/xorg.conf を編集する.
# vi /etc/X11/xorg.conf
Option "DPMS"
Option "BlankTime" "0" Option "StandbyTime" "0" Option "SuspendTime" "0" Option "OffTime" "0"各行末尾は "O" (オー) ではなく "0" (ゼロ) であることに注意!!
# reboot
firefox をインストール.
# apt install firefox-esr
日本語入力環境をインストール.
# apt install uim uim-anthy
日本語入力用にキーボードの設定をする ([inex-ml 4578]参照). ファイル内のpc105をjp106と書き換え, 再起動する.
# vi /etc/default/keyboard # reboot
X を立ち上げ, ブラウザを起動し, 日本語入力が可能かどうか確認する.
$ export LANG=ja_JP.utf8 $ startx $ firefox &
ログアウトは右上の名前のところをクリックする.
mlterm, ash, imagemagic, tree, gnuplot, gnuplot-x11 を追加する. (オプションとして, xfce4-terminal を入れてみてもよい)
# apt install mlterm ash imagemagick tree gnuplot gnuplot-x11 xfce4-terminal
VTA アカウントに対し root の sudo 権限を与える.
# apt install sudo # visudo
sudo の設定に関しては http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epwww/dclop/sudo.html などを参照されたし.
この作業をする際には, TA の人々に声を掛けてください. 全員分よろしくお願いします.
TA のアカウントを作成する.
# adduser (TA のアカウント名)
TA の人に sudo 権限を付与する.
# visudo
アカウント作成前でも sudo 権限は付与できる.
最終更新: 2025/03/31 (山本 峻大), 作成日: 2008/02/29 (徳永 義哉) | EPnetFaN © 2025 |