海と高地

の表面をみてまず最初に気がつくのが, 黒っぽい地域と白っぽい地域が存在するということです.昔の人々は月にも地 球と同じように海と陸が存在すると考えて,この黒っ ぽい地域を「海」,白っぽい地域を「陸」と呼びました.アポロなど によって最終された月面サンプルの分析によると,月面は非常に乾燥し液体の水は 存在しないということが分かっています.

れぞれの特徴を簡単にまとめます.

■ 陸(高地)
月形成当時からの古い地殻で海に比べ高く起伏が激しく無数のクレータが存在.又,斜長岩 と呼ばれる白っぽい密度の低い岩石によって地殻が形成されている.地下には 少なくとも20kmの厚さの斜長岩が存在していると推測されている.

■ 海 
滑らかで平坦な土地で月の表面の約16%を占める.月の地球側の面に多く 存在し裏側では少ない.大隕石が衝突して出来た べースンに,地下からのマグマ (洪水玄武岩)が噴出しべースンを埋めたことよって形成された.黒っぽい色 はこの玄武岩 による.海の溶岩は層を成しておりその厚さは数km以下,100m程度の所が大部分で あると考えられている.

写真2 月の西側.月面にはクレータに覆われ起伏の激しい海と比較的平坦な海が存在する.東田守生氏提供 |雨の海べースンへ|


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Last Update on 2002.Oct.4
by Yuuichi Nakagami