■ 作業の目的
■ 作業の概要
- IEEE1394用のデバイスファイルを作成する.
- IEEE1394/DVTS用のライブラリをインストール.
- DVキャプチャ用ソフトウェアをインストール.
- DVTSをインストール.
■ 作業手順
- IEEE1394用のデバイスファイルを作成
% cat /proc/devices
キャラクタデバイス raw1394, video1394のIRQを確認.
Character devices:
1 mem
2 pty/m%d
3 pty/s%d
4 tts/%d
5 cua/%d
7 vcs
10 misc
14 sound
128 ptm
136 pts/%d
162 raw
171 raw1394
172 video1394
180 usb
226 drm
Block devices:
2 fd
3 ide0
raw1394, video1394 のメジャー番号はそれぞれ 171, 172.
/deb 以下に同じ名前のスペシャルファイルが無い場合は手動で作成する.
(カーネルの再構築では自動生成するように設定していたが.)
# mknod /dev/raw1394 c 171 0
# mknod /dev/video1394 c 172 0
スペシャルファイルのグループは disk とし,
グループにも write パーミションをつける.
グループの disk は, /dev/raw1394, /dev/video1394 共通. 例えば,
# chgrp disk /dev/video1394
# chmod 660 /dev/video1394
IEEE1394 関連のソフトウエアを使用するユーザを disk グループに追加.
# vi /etc/group
....
disk:x:6: hiropin, nakagami, yusuke, egawa, shioyan,odakker
...
- IEEE1394/DVTS用ライブラリ,
DVキャプチャ用ソフトウエアのインストール
以下のライブラリ, ソフトウエアのパッケージをインストールする.
# dselect
dvgrab : DVキャプチャソフト (.aviを生成)
kino : Linux版編集ソフト
gscanbus : IEEE1394につながっているデバイスモニターソフト
libabc1394-0 : AV機器を制御するライブラリ
libraw1394-5 : dvgrab用ライブラリ
libavc1394-dev
libdc1394-8
libdc1394-dev
libdv-dev
libraw1394-deb
あと適当に,
esound-clients
esound-commo
gdk-imlib1
gnome-bin
gnome-libs-data
imlib-base
libart2
libarts
libasound2
libaudiofile0
libesd0
libgnome32
libgnomesupport0
libgnomeui32
libgnorba27
libgnorbagtk0
liborbit0
libsdl1.2debian
libsdl1.2debian-all
libungif4g
nas-lib
svgalibg1
※ kinoでのキャプチャ方法
カメラをIEEE1394カードに接続する.
% kino
capture ボタンを押しさらに赤い◯ボタンを押すと,
カメラから映像が取り込まれ, .aviファイルが生成する.
- DVTSのインストール
http://www.sfc.wide.ad.jp/DVTS/よりdvts-09a22.tar.gzをダウンロード.
現在のjoho機にインストールされているバージョンは,
dvts-09a07 ( 2002/10/29 )
$ gzip -d -c dvts-XXX.tar.gz | tar xfv -
$ cd dvts-XXX
$ ./configure
$ make
# make install
[注意]
IPv4 しかサポートしていない状態で make し, そのあとに IPv6 をカーネルに
組み込み, 通信しようとすると, "failed to create RTP send socket"という
エラーが出る.
これは, configure 時に IPv6 がサポートされているか確認しているために起きる.
こういう場合は, もう一度 make し直せば解決出来る.
■ DVTS の使用方法
- IPv6 の場合. (IPv6アドレス) = xxx
[送信側] $ dvsend -h xxx -option 引数
[受信側] $ dvrecv
- IPv4 の場合. (IPv4アドレス) = yyy
[送信側] $ dvsend -4 -h yyyy -option 引数
[受信側] $ dvrecv -4
- オプション
-F : パケットロスの監視
-r : 引数 x を指定するとパケットの送出が 1/x になる.
-f : 引数 y を指定するとフレームが 1/y になる.
■参考文献
- UNIX MAGAZINE 2000.9 p56- 「インターネット上のマルチメディア通信 (6)」
- Software Design 2000.9 p166- 「Linux でデジタルビデオ その1」
Software Design 2000.10 p156- 「Linux でデジタルビデオ その2」
Software Design 2000.11 p168- 「Linux でデジタルビデオ その3」
- Software Design 2002.1 p120- 「IEEE1394デバイスを使う」
Software Design 2002.2 p134- 「Linuxでデジタルビデオ」
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