「宇宙倫理学入門 〜ヒトと宇宙の関わり方〜」 By 轟木 磨舟
「火星について」 By 武田 真城
2018年11月23日 (Fri) 12:30-17:30.
その後サークル会館にて観測会を実施.
カント主義とは,人間には存在する義務があるためにそのための道徳は守らなければならないというもの.功利主義とは,幸福を指標として人間の行動を考えるもの.
文明の存続の枠組みで議論がされている.しかしながら,環境倫理学においては生物学での生存について議論がされている.
人間の存続のために環境を変えることがある.どこまで存続させるかでどこまで環境を変容させていいかも変わってくる.環境を変えるべきか自己を変えるべきかという問題については,いずれの場合もどこまでの変容を許容するかの問題となる.
例えば,Google Mapが挙げられる.この技術によりプライバシーが侵害される一方で,効率化や経済側面では利益がもたらされた.正しさは依然不明である.
進展することは幸福だと考え,普及させた結果,プライバシーの侵害が問題視されるようになったということ.
宇宙倫理学自体が科学技術発展に対する答えではなく,その一つのアプローチである.現代問題に対して宇宙倫理学が現実に対応することはないように思われる.
宇宙倫理学は既存の倫理学はそのまま当てはめるものではなく,一度既存の倫理学を見直して足りないものを拡張するものであろう.宇宙倫理学は既存の倫理学の枠を崩して,逆照射してその上で対象の枠を広げていくことができる.
(コメント)逆照射の例として,宇宙倫理学は環境倫理学における「限りある資源」という前提をなくした,拡張された倫理体系を与えるというものがある.既存の倫理学には,こうした暗黙の了解があるが,宇宙倫理学はその枠にとらわれない新たな(そしてより本質的な)倫理学を提供するきっかけとなる.
そうである.
わからない.
海外ではどのような反応を示すかは調べた論文には載っていなかった.
(コメント)他の有人宇宙開発国は軍事開発という動機があり,初期の宇宙飛行士は皆軍人だった.日本は非軍事的に(純粋にアカデミックに)宇宙開発が進められてきたため,その点で特異的であることに留意する必要がある.
わからないがSFの影響があるのではないか.
(コメント)宇宙開発に携わる人へのインタビュー記事では,やはりきっかけはSFアニメだという声が多いようだ.ガンダム,宇宙戦艦ヤマト,銀河鉄道999,etc...
マイノリティーが行くのは人の手が介入されていないところに行きやすいだろう.一方で,お金持ちは安全性のある所(リゾート)を求める.
移動する人の生活の質に依存する.そのため,ある程度の質が保たれている宇宙開発に関しては大規模集団での移動のほうが安く済む可能性がある.
つながるため,考慮しなければならない.
(コメント)惑星探査に関しては,すでにCOSPARが生態系を宿す可能性のある天体の探査に関して一定の要請をしている.惑星検疫という考え方.
文献には書かれていなかった.
(コメント)飛行機の開発は個人レベルで行われた経緯がある.すなわち,一部の勇猛果敢な人が自己責任の元で実験・開発をすることができ,そこに世論からの影響はなかった.しかしながら,宇宙開発は国家による援助が必要なビッグサイエンスであり,民主主義国家であれば世論は無視できない.
逆行が終わるあたり.
ジオイド(注:アレオイドという)が基準となっている.
火星はサイズが小さく,圧力が小さいため活動できるらしい.
(コメント)火星の火山活動はプレートの発散・収束に付随するものではなく,プルーム起源であることにも注意する必要がある.
(コメント)巨大ガス惑星はある程度成長したとき,円盤との相互作用で内側へ落下するのが常だった.木星の影響で引っ張られたのではなく,土星が成長したことで円盤と相互作用して内側へ移動した.
(コメント)木星は円盤に間隙を生じ,その内縁から受けるトルクは木星を加速し,外縁から受けるトルクは木星を減速させる.通常は減速が勝り落下するが,土星が落下して木星に追いついたとき,木星の落下を促す外縁部のトルク構造を破壊し,木星は外側移動を始める.このとき,土星は木星との重力相互作用で軌道共鳴を保つため,土星も外側移動をする.
木星は太陽系のスケールから見るとほとんど点とみなせるので,ほとんど衝突しない.
天体がもともといた場所や速度によって内側へも外側へも弾き飛ばされる.
小惑星の軌道長半径と離心率.
数日で変動するので新しいと言える.
内部の熱量が大きいと,火成活動が活発になり,二酸化炭素が供給される.これによって温暖湿潤となる.
火星の楕円軌道のため,南半球の冬の方が寒くて長いから.
大気圧で押さえつけられているので直ちに宇宙には逃げないが,大気上層部では宇宙へ飛び出す分子もある.
影響はあるが,極冠の生成・消滅が寄与している.
よくわかっていない.
プルームが地表面に衝突した際に一帯に引っ張り応力が生じた.
火星が本当に冷え切っているかは実はよくわかっていない.
地下の水素の分布はある程度わかっているが,それ以上のことはよくわかっていない.
地域スケールからグローバルスケールまで様々なスケールで起こる現象である.
ある.ただし,水の氷によるものかCO2の氷によるものかは不明.
ダストデビルはダスト巻き上げを引き起こしており,ときにはダストストームの火種ともなる.
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