Last modified: Tue Dec 5 19:20:57 JST 2000

講演の電子化 #3 〜音声データの処理〜

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3. 音声データの処理

3.1 材料

講演の音声情報を扱うために以下の機器及びソフトを使用しました.

3.2 MD から WAV ファイルへの変換

MD で記録された音声を電子化する必要があります.そのために,「ロック音」 というソフトを利用しました.このソフトはライン入力データを WAV 形式に 変換してくれるソフトです.さまざまなサンプリング周波数を指定することが 出来ます.今回は音声なので,それほどのクォリティーは必要ないので 22.1kHz の WAV ファイルを作成しました.

3.3 WAV ファイルの分割

今回録音した講演時間は各90分でした.講演とは時間オーバーが常ですので, 講演者(4人)に対して,100分程度の WAV ファイルが作成されました.この100分 のデータを最初から最後まで聞き直す人は何人いるでしょうか?必要なところだけ 聞きたいと思うのが普通ではないでしょうか?このままのファイルではお蔵入り になる確率がかなり高いことでしょう.

そこで,WAV ファイルを OHP 毎に分割することにしました.これにより最初から 最後まで音声を聞く必要がなくなるだけでなく,OHP との融合がしやすくなり より利用価値のある資料となります.

WAV ファイルを手軽に分割するためのフリーソフトを探していたのですが,結局 見つからなかったため,シェアウェアである「CoolEdit 2000」を "試用期間" で利用しました.CoolEdit を用いて,各 OHP に対して話している部分を 切り取ってファイルに保存するという作業を行いました.この作業はかなり しんどいため,各講演者につき1人の担当者を決めて作業を行いました.

3.4 WAV 形式のファイルを MP3 形式に変換する

約 100分の WAV形式のファイル4人分は 22.1kHz のサンプリング周波数でどれくらい のサイズになると思います?なんと約 500MB です.最終的には 1枚の CD-ROMを作成したいので,WAV 形式のままでは OHP 資料 を合わせると容量オーバーとなります.従って,別の音声形式のファイルに する必要があります.ここで重要なのは

であることです.au のような UNIX でしか使われないものや AIFF のような Mac でしか使われないものを選択してはいけません.そこで最初,RealAudio に注目をしました.RealAudio ならば,RealPlayer があれば聞くことが出来る し,Web ブラウザのプラグインも存在するので適しているだろうと考えました. が,作成するソフトを見つけることができません でした(注:その後 Realproducerがあることを知りました…). そこで,最近勢力を広げている MP3 を採用することにしました.MP3 ならば 各プラットフォームで再生ソフトが存在するので,「一般的なもの」という 要件は満たすと考えました.MP3 へのデータ変換は「Linux 版 午後のこ〜だ」 を利用しました.Windows を離れた理由は,スクリプトによる一括処理を したかったためです.たくさんある WAV ファイルを MP3 に変える Perlスクリプト (自作…消しちゃった ^^;)を用いて変換をしました.


kato@ep.sci.hokudai.ac.jp